「川崎フットボールアディクト」

【コメント】東日本大震災の復興支援活動について(中村憲剛、登里享平)

今年も忘れてはならない鎮魂の日が巡ってきた。

東日本大震災発災から5年目。フロンターレは高田スマイルフェスの開催を発表するなどして、今年も支援活動を継続させることを公表している。

3月11日と31日には定例のMind-1ニッポンプロジェクト「街頭募金活動」(3月分)が実施される。(http://www.frontale.co.jp/info/2016/0222_31.html

また12日は名古屋戦の試合前に、川崎フロンターレ選手会が主催して「東日本大震災復興支援活動」の募金が行われる。
http://www.frontale.co.jp/info/2016/0307_6.html

この5年の間に支援の形は変質しつつあるが、そんな震災復興について、中村憲剛キャプテンと登里享平選手会長にそれぞれ話を聞いた。

▼中村憲剛(キャプテン)
――3月11日だということで、震災についてコメントを貰えればと思うのですが。
「一つは忘れてはいけないことだと思いますが、どうしても(被災してない)みんなは元の生活に戻っている人がほとんどで、それでも現地の人達はたくさんの人が苦しんでいる。だから、ずっと思うのは簡単ではないですが、みんなが文字にして外に出すことで、ニュースでもここ数日やってますが、続けることが大事なのかなと。結局それが続いたことで、フロンターレと陸前に関してはここまでの関係が築き上げる事ができたので。それは本当に継続、続けてきた結果だと思います」

――生産拠点まで流されてしまった以上、初期は一方的な支援だったのが、去年は陸前高田の物産展が開催できた(11/22 仙台「陸前高田ランド」開催のお知らせ http://www.frontale.co.jp/info/2015/1111_1.html)。彼らが誇りに思っているものをこちらが購入する。そういうところに支援の形がシフトしてきていて、支援する側も疲れない。向こうも生活を取り戻せるようになる。そういう支援の形も大事なのかなと思っているんですが。
「だから、最初は片側通行だったんですけどね。試合を見に来てくれて、去年は陸前高田の物産品でイベントができるまでになった。お互いの関係性が変わってきてて、お互いがお互いを支え合うという関係になってきているのは、オレはすごいと思います。もちろんきっかけは震災ですし、できれば無いほうが良いんですが、でも、それを続けてお互いを大切にし続けてここまでやってこれたということ。そしてここからもやっていくのはすごく大きいことだと思います」

――今後も考えながら、やれる形で支援を続けられればということですかね。
「自分たちがやれることは確実にあって、それを引き続き継続してやっていくというのがぼくらの役目だと思います」

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