「川崎フットボールアディクト」

【レポート】J1 2nd. 第4節 磐田vs川崎 勇敢な磐田守備陣に脱帽しつつ、試合は小林悠の同点弾で1-1のドローに

■コンパクトな磐田に苦しめられる
フロンターレに対しては、複数のチームの幾つかの対処方法が効果を示してきた。例えばセカンドステージ第1節で戦った仙台は、前方への長いボールと、サイドチェンジを上手く使いこなし、ピッチの深みと幅を使った作戦を取った。これでフロンターレは適切な距離感で戦えず、3-0のスコアほどには楽な試合にはならなかった。

この仙台の対極にあるのが、この日の磐田の戦い方だった。3枚で構成される最終ラインは常にポジションを高く維持し、前線のジェイ、アダイウトンの2トップとの距離をできるだけ縮めようと試合を進めていた。その距離、20mほどだろうか。狭いエリアでのプレーが得意なフロンターレではあるが、ここまで極端にコンパクトに試合を進められると、これをはがしていくのは簡単なことではなかった。

ならばとフロンターレは、磐田最終ラインの裏に広がる広大なスペースを狙うのだが、これが上手く行かない。スルーパス自体は何度も試みられたのだが、そのほとんどすべてがオフサイドに。時折磐田が見せる前線からの強烈なプレスもあって楽に縦パスを通すだけの時間とスペースをもらえていなかった、という背景もあった。磐田が仕掛けてきたこれらの罠について大塚翔平が語る。

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