【鼎談】川崎フロンターレは、優勝できるのか?「大島については、今年の日本サッカーを語る上で、大事な選手になるかも」(いしかわごう×竹中玲央奈×江藤高志)(3/4)
クラブ創立20周年の節目に当たる2016年シーズン。川崎フロンターレは年間王者を目指して着実に結果を出し続けている。サポーターの期待も高まる中、フロンターレを取材してきた記者に集まってもらい、今季のこれまでと、これからについての鼎談を行ったのでごらんください。
出席者
いしかわごう(フリーライター)
竹中玲央奈(エル・ゴラッソ・川崎担当)
江藤高志(川崎フットボールアディクト)※文中、選手名の敬称を略して表記している部分や、選手の呼称そのものに若干のバラツキがありますが、鼎談の雰囲気を重視し表記の統一はしておりません。あらかじめご了承下さい。
【第三部】 選手について
■カギを握る選手たち
江藤高志(以下/江藤) 今年の好調さの理由の一つとして、ネットの存在があると思うのですが。
竹中玲央奈(以下/竹中) いやー、でかいですね。
江藤 ネットが酷かったから、柏戦でやられたというのもあるだろうし、岩本輝雄さんと話をしてると、大島とのボランチコンビについて絶賛してますよね。
竹中 でもあまりコミュニケーションを取ってる感はないですよね。
江藤 確かに。
竹中 ふたりとも合ってますよね。
江藤 まさにそこは阿吽の呼吸でやってますね。この前福岡戦、憲剛が下がってきたときに大島が上がって行って、そこの役割分担については話をしたんですかという質問をすると、やってませんということを言ってて、逆に言うと大島は周りを見る目があるんでしょうね。そこはネットと組んでてもネットが上がれば下がるし、後ろに居てくれることが分かってれば、前に行くし、そこは言葉を超えた阿吽の呼吸があるのかなと思います。
ネットは縦方向のパスを入れられるようになってきてるし、欠かせない選手になってきました。
いしかわごう(以下/いしかわ) 単純にボランチのパス交換ですが、最初のころってネットは全くしてなくて、取ったらとりあえずサイドに出していた。それか、一発の縦パスを狙ってカットされてた。そういうのを見て、井川とか谷口が言ってたのは、もう少しパス交換をして相手を寄せてからサイドに出すなりすればいいのにと。
竹中 傍から見てると、そこのパス交換は意味あるの?というパスですよね。超近いところのパス。
江藤 ありますね。でもそういう遊びのパスってアクセントになる。
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