「川崎フットボールアディクト」

【コラム】【いしかわコラム】vol.7 ミスター・ハングリーから自然体へ。広島戦のピッチで表現した、新井章太の変化と成長

■気合十分の広島戦
「勝つイメージしかないです、自分の中では。よくわからない自信ですけど、絶対勝ちます」

 2ndステージ第15節・サンフレッチェ広島戦の前日練習後、新井章太はそう言い残して帰っていきました。

昨シーズンに正GKの座を奪取した彼にとって、今シーズンは満足できる出場機会を掴んでいるとは言い難い状況でした。言うまでもなく韓国代表であるチョン・ソンリョンの加入による影響ですが、今季はカップ戦での出場が中心となっていました。

今季のリーグ戦初先発は、2ndステージ第13節の横浜F・マリノス戦。チョン・ソンリョンの負傷離脱に伴い、ようやくリーグ戦で出番が巡ってきました。二日前には天皇杯のジェフ千葉戦で120分のフル出場。タフな連戦だったものの、「ここで俺が出て、完璧にやってポジションを取りたい。そのぐらいの気持ちでやります」と気合は十分でした。

 しかしセットプレー中に、味方との激突で左頬骨骨折と脳震盪となり、途中交代を余儀なくされました。続くヴィッセル神戸戦ではフェイスガードを装着しての出場を希望するも、試合でゴールマウスを守ったのは高木駿。チームは0-3で敗れ、年間順位1位の座を明け渡す結果になりました。

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