【レポート】J1 第8節 川崎vs清水 ポジティブな内容と、僅かに届かなかった結果
■不運な失点
試合終了間際のラストプレーをしのげなかった。土壇場で2失点目を喫し、引き分けに持ち込まれた選手たちに、等々力のサポーターの一部からブーイングが飛んだ。勝ちきれないチームに対する厳しい叱咤激励となった。
90+5分の清水の攻撃の場面。右サイドに枚数を割き、一気に前方にボールを運ぶ清水の攻撃に、フロンターレの対応は後手を踏む。食い止めようと対応した車屋紳太郎に対し、ボールを運んだチアゴ・アウベスが切り返して左足を振り抜く。このシュートに対し、対応する車屋紳太郎のスライディングは届かず、さらに悪いことに中村憲剛の足をかすめた。
「最後のところはオレの足に当たって入ってしまいましたが、それもオレがスライディングしてれば防げたのかもしれない」
そう悔しがる憲剛に対し、GKである以上責任は自らにあるとチョン・ソンリョンは口にする。正面に飛んでいたはずのシュートは微妙に変化してこれが同点ゴールとなった。勝利までワンプレーに迫っていたフロンターレから、勝ち点が2点すり落ちた瞬間だった。
結果的に引き分けたこの試合は、内容的には前向きなものだった。この試合を前にした鬼木達監督は「得点で相手を上回るという形をもう一度作り上げる」ことを目標に、この試合に臨んでいた。「清水に、この一戦にチームも選手もかけてるところはありますし、ぼく自身も新たなフロンターレのスタートだと思っている」と臨んだ大一番だった。
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