「川崎フットボールアディクト」

サッカーの可能性を自ら証明する四方健太郎氏(ヨモケン)、って誰よ?【インタビュー】

■サッカーがトリガーに人生が変わる
久しぶりの再開は、渋谷にあるおしゃれなカフェでだった。席についたヨモケンはボクの頭に様々に浮かんでいた「なぜ」について話してくれた。壮大な物語は、そらで聞いていて理解が追いつかないレベルのものだった。

ヨモケンという人物を伝えるときに、もっともわかりやすい手がかりが世界一蹴であろう。

「南アフリカワールドカップがありますし、例えばワールドカップに出る国を全部回ったら面白いんじゃないですか、という話をしてたら楽しそうに聞こえてきて」というノリで400日ほどをかけて世界をめぐり「最後は南アに開幕から決勝までいました」という経験がヨモケンという人物の経歴を伝えるもっともわかりやすい手がかりとなる。と同時にこの経験をいかにして人に伝えるのかが彼のライフワークとなっているという。

ライフワークである以上収入を得なければならない。そこで生きてくるのが彼のコンサルタントとしての経歴だ。企業の人事向けに研修を実施している人との接点から、海外で働ける人材育成のニーズが企業側にあることを知るという。

「企業には、欧米のようなすでに市場がある国に赴任する人材を育成する部分のモデルはあるんです。ところが新興国になってくると、市場をゼロから開拓してマーケットを作る必要がある。つまり言ってみたら、バックパッカーみたいな人が求められてるわけです」

どういうことか。

学生に説明するヨモケン

「たとえば入国審査をどうにかクリアする経験だったり。どうにかしてそれをクリアしなければリアルに死んでしまう可能性がある。だからなんとしてもやり遂げるだけのガッツが必要があるんです」とヨモケン。ただ「実際にこれをやり遂げられる人はなかなかいない」とも話す。そうした臨機応変さというのは「英語力があるとかそういうことではないんですね」ということなのだという。

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