「川崎フットボールアディクト」

サッカーの可能性を自ら証明する四方健太郎氏(ヨモケン)、って誰よ?【インタビュー】

■海外インターン

フロンターレが後援し、ヨモケンの会社が実施する海外インターンは、そうした何の手がかりもないところを耕して市場を開拓する能力の一端を気が付かせてくれるプログラムになっているという。少子高齢化社会に突入する日本国内の市場はこれから先細りする。であるならば海外市場に打って出る人材が企業から求められるのは必定だ。しかし現実の大企業の人事にはそうした骨太かつ柔軟な人材を育成する能力はない。

「(いわゆる大企業の)人事部はどちらかというと草食系の方が多い。(新興国市場に打って出れるような)そんな人を作る力もノウハウもない。でも経営側はその必要性を認識している。日本の人口は頭打ちで、国内マーケットは縮小する一方なわけですからね」

だからこそ、新興国市場に目を向けるべきだとヨモケンは力説する。

「新興国はガンガン人口が増えていて、ベトナム・カンボジアとかの国の平均年齢は20代半ばとかですよ。ガンガン消費している。あらゆるものを欲している」

そういう旺盛な消費意欲に満ちた人たちがあふれるマーケットを取りに行くのは「株主にもコミットできる」解となる。

今回フロンターレとアビスパ福岡が後援するこのインターンプログラムは海外で通用する人材を育成することを目的にしたもの。海外市場を見据えている企業に刺さる経験を残せるはずだと、確信を持ってヨモケンは話している。なぜならば実際にヨモケンの会社は日本の大企業を相手に新興国市場で勝負できる人材育成のプログラムを販売し成果を上げてきたからだ。

「ぼくらのお客さんは、たとえばNECさんだったり損保ジャパンさん、JR東さん、ハウス食品さんといったそれこそ富士通さんクラスの大企業ばかりなんです」(富士通とは未成約だそうです)

それら大企業がなぜヨモケンの会社を頼るのか。それは日本で成功した企業だからだと話す。

「ある程度日本のマーケットを取ってると、そのビジネスで儲かってるので、この20年位新しいことを生み出さなくても良かった人たち人たちなんですよ。だから新興国市場に対してはすごく弱いんです」

だから、ヨモケンの会社にニーズが回ってくる。非常にわかりやすい構図だといえる。

前のページ次のページ

1 2 3 4
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ