「川崎フットボールアディクト」

代表初ゴールの小林悠が後半に見せた全力プレスを振り返る。【ニュース】

小林悠が代表初ゴールを決めたおよそ10分ほど前。疲れていたはずの後半73分過ぎのことだった。

小林が猛然と全力疾走して中国ボールにプレスをかけた。前半から中国守備陣と駆け引きや1対1を繰り返していただけに、きついのは間違いなかった。ただ、小林はあの場面、走らなければならないと思ったと振り返る。

「あの時間帯すごく間延びしたというか、結構前半からいいムードというか、いい雰囲気で攻めて攻めて、と前線に勢いがあったんですが、あの瞬間に一気に停滞したというか、集中力がみんな切れた感じがした」のだという。そこで周りを動かすのも一案だが、小林は自ら走ることでチームを鼓舞することを選んだ。

「自分でスイッチを入れてもう一度行くぞという気持ちにさせようと思って。GKまで追いかけました」

心肺的には「めちゃくちゃきつかったですね(笑)」と小林は話すが、全てのプレーはチームの勝利を目指してのもの。だから中国守備陣にボールをつながれ、プレスが無駄になったとしても悪い判断でははなかったと振り返る。

「スタジアムの雰囲気というか、追いかけた時もちょっとオーッとなったので。そういうのも巻き込んでいい方向に持っていければなと思ったんですが、少しは効果があったかなと思います」

そうやって悪い流れを自ら断ち切り、後半84分の代表初ゴールを呼び込んだのだから見事だった。

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