「川崎フットボールアディクト」

【レポート】J1 第1節 磐田vs川崎 川崎フロンターレらしさが復活。3点のリードを守り、公式戦初勝利

■先制点が試合を動かす
中村憲剛が頭で決めた先制点は生粋のストライカーかと見まごうファインゴールだった。憲剛自身は「イメージはインザーギです」と笑顔を見せるが、前半24分のこのゴールが試合を動かした。

「(磐田が)3バックなので、間が開くという話はスカウティングであったので」と話す憲剛は、「本当に誰もオレに付いてこなかったので、チャンスだなと思って」とその場面を振り返る。ネットを見た時に「フリーだったということで動き出して。そこでいいボールが来た」のだという。

公式戦4試合目にして初の先制点の効果はてきめんだった。小林悠が振り返る。

「先制点は本当に大きくて。今年初ですが、ボールの回し方も全然違いますよね」

相手に先制点を奪われた場合「相手はブロックを作ればいいという守備」になる一方「こっちが取ると相手は取りに来ないといけない。そうすると逆にスペースができますし。先制点を取ってからの試合運びというのは楽だなというか、スペースもできるし余裕を持って回せる」と小林は話す。

先制点の効果については憲剛も「ボール回しの質が変わってくる」と証言。

「相手が取りに来なければならない。取りに来なければ、自分たちで持てばいい」

磐田がボールを取りに来たところで川崎フロンターレにはそれを外すだけの技術がある。もちろん取りに来なければ、キープすればいいだけのこと。そうした試合はセットプレーで2点を追加する願ってもない展開となった。

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