「川崎フットボールアディクト」

【レポート】J1 第9節 川崎vs鹿島 負けない気持ちでらしさを完遂。鹿島を圧倒し勝てない日々にピリオドを打つ

■取り戻した、らしさ
完敗の試合後、鹿島の内田篤人がこんな言葉を口にしていた。

「(鹿島が)良くない中で、フロンターレが来たら(対戦したら)こうなる。(フロンターレの試合は)映像で見てましたが、Jリーグの中でパス回しだったり攻撃のクオリティは群を抜いていると思います。フロンターレのやってるレベルはほかはないんじゃないですかね」

内田が舌を巻いた上手さはこの試合でも発揮できていた。ただ、それを発揮させるのには前提条件があるのだと中村憲剛が明かす。

「自分たちが本来持ってるもの。前に行くということ、ハードワーク、球際、厳しく行くというのがまずあって、(その上で)自分たちの崩しがある」

その順番が大事なのだという。前に行くという気持ちがまずあり、そこにハードワークと球際の激しさが加わる。つまり「目の前の相手に負けない気持ち」に「局面の攻防」があり、これを発揮した先に「自分たちの崩しがある」のだという説明だ。

内田が感じた「群を抜いている」というパス回しや攻撃のクオリティは、勝てていない苦しさの中、フロンターレの選手たちが危機意識を持って臨んだことで研ぎ澄まされた側面がある。そういう意味で、鹿島という相手は、フロンターレが備えていた闘争本能を呼び覚ましてくれるのに最適な相手だった。

そんな試合は試合開始直後から動く。鹿島の前線からのプレスを剥がしつつ、ペースを握りつつあった前半開始5分。セットプレーの流れから、谷口彰悟が縦パスを家長昭博に。対応した昌子源を縦方向に置き去りにし、右足でクロス。これが三竿健斗のOGを誘いフロンターレが1点を先制した。

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