「川崎フットボールアディクト」

【レポート】J1 第13節 川崎vsFC東京 押し気味の内容ながら、FK2発に沈む。ターンオーバー失敗

■FKで失点
本気でACLとJリーグのダブルタイトルを狙うチームの難しさがにじむ。

すでにACLには敗退しているが、今季の川崎フロンターレはターンオーバーできるだけの陣容でシーズンに臨んでいる。だからこの日の先発メンバー表を見ても、普通に戦える戦力に見えた。前節からは、出場停止のチョン・ソンリョンを含め7選手が入れ替わる11人の選手たちの個々の能力は十分に高く、J1の他クラブに行けば即レギュラーを張れるレベルだ。ただ、その中にも課題はある。それはこの日のセットで実戦経験を積めていないということ。対戦時に、リーグ2位に付ける相手に対し実戦経験が無いことの問題がどの程度露呈するのか。おっかなびっくりで試合開始のフエを待った。

前節の神戸戦からは2名の入れ替えで臨んだFC東京は試合開始からいつもどおりの戦いを挑んできた。それが永井謙佑とディエゴ・オリヴェイラの二人がスイッチを入れるアグレッシブな前線からの守備だった。ただ、フロンターレの選手にしてみれば慣れたもので、それほど大きな問題もなくそのプレスを剥がしていった。

奈良竜樹は「前後半の15分のところは(前からくる)、ということで(情報が)入ってたので。その分、その勢いを使えるという感覚はありました」と話す。相手が前からくる勢いを利用して、攻めに転じることができるという意味でも問題ないとの認識だ。

と、ここまではいつもの書き出しだ。状況が変わったのは、前半14分のプレーだった。FC東京の長谷川健太監督がセットプレー要員として起用したと話す太田宏介のFKを、橋本拳人が合わせFC東京が先制点を手にした。

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