「川崎フットボールアディクト」

安藤駿介が語る、インターハイ優勝監督【コラム】

安藤駿介が振り返る。

「安部(一雄)さんとは2年位前に飯に行って、山梨に行く前だったんですが、3年で優勝できるチームを作って欲しいということを言われていたみたいですね」

安藤が話してくれたのは山梨学院高校サッカー部を率いる安部一雄監督のこと。2016年に現職に就くと、3年目の今年、チームをインターハイ初優勝に導いた。

その安部監督は、川崎U18を率いていた過去がある。2008年から12年までの5年間で、安藤も教え子の一人。

「冗談が通じる監督ですが、怒らせると怖かったですね。なにしろ走らせられます。帝京出身らしく『オレのモットーは走りだ』って言ってましたから。でもそういう走ることが根底にあるからみんな頑張って夏場でも勝てるのかなと思います」

安部監督は取材者には物腰の柔らかい優しい一面を見せるが、指導の現場では厳しい一面も見せていたという。その安部監督が目標だった優勝を達成したということについて安藤は「選手が有言実行というのはありますが、監督が有言実行するのはすごいかなと思います」と話す。自らプレーできるわけではない監督の立場でしっかりチームを作り結果を出すことの難しさを念頭に「そういうのは安部さんらしいかなと。おめでとうございますと言いたいです」とお祝いの言葉を口にしていた。

ちなみに決勝で対戦したのは、麻生グラウンドのご近所さんの桐光学園。タビナス・ジェファーソンの母校でもあるということで、今回のインターハイ決勝はフロンターレにゆかりのあるチーム同士の対戦だった。

最後に余談になるが、8月10日に誕生日をむかえた安藤は28歳の抱負として「自分らしく生きる」ということを掲げていた。人からの意見を受け入れつつも鵜呑みにせず、必要かどうかは自分で判断していきたいと話していた。

(取材・文/江藤高志)

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