遠距離恋愛サポは切り捨てられてしまうのか(J論)

「川崎フットボールアディクト」

【レポート】J1 第24節 川崎vs仙台 中村憲剛の冷静な一撃が試合を決める。酷暑の中の価値ある勝ち点3

■ルールを正しく理解
選手向けに行われるルール講習会がメディア向けに開催されることがある。実際にJリーグで起きたプレーを編集し、その判定を問うのだ。

出席者それぞれが個々にそのプレーを判定しつつ、最後に答え合わせをする。実際にその時々の審判がどんな判定を下したのか、そしてその判断は正しかったのか。審判委員会として、その場面をどう判定すべきと考えるのかが説明される。

メディア側の出席者は好き好んで参加しているのだから真面目に取り組むが、選手側は強制的に全員参加するもので、講習会に臨む態度に濃淡はあるはず。その講習会でルール変更についての説明も行われる。

仙台戦唯一のゴールとなった55分の中村憲剛のゴールは、一昔前であればオフサイドと判定されるもの。ただ、オフサイドは近年頻繁にルールが変更されており、あの場面で憲剛は、最近改定されたルールに従いオフサイドはないと判断。プレーを完結させた。

「ルール改正のあとのルール講習会のときに話をちゃんと聞いていたので。(相手選手が)触ると無効になるというのは知ってたので。これオフサイドじゃないなと思って、冷静に」(憲剛)

GKとの1対1は意外と難しい。ゴールを奪うことを仕事にするストライカーですら決めきれない事がある。直近で言えば鳥栖戦の齋藤学のシュートがそうであろう。また浦和戦では、小林がオフサイドかどうか迷ったため1対1を決めきれなかった、という場面もあった。オフサイドではない、との確信を持てるのかどうかは意外とシュートの精度に関わってくる。そういう意味で、ルール講習会でしっかり説明を聞き、意味を理解していた憲剛はやはり凄かった。また迷いなくGKと正対し、コントロールシュートを枠に流し込むのだから、ストライカー顔負けのシュート技術だった。

得点後Gゾーンを目指す憲剛はチームメイトを呼び寄せようとする。しかし、実際に憲剛に追いつけたのは谷口彰悟のみ。もちろん憲剛に人望が無いわけではなく、単純にそこに走って行くのをためらったということだろう。何しろ等々力は暑かったからだ。

あのゴール後のパフォーマンスを見ていて、この試合の過酷さを思わざるを得なかった。

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