「川崎フットボールアディクト」

【レポート】天皇杯準々決勝 山形vs川崎 遅かった反撃、良さを出した山形。もう1点が、遠かった

■スロースタート
セットプレーから喫した2つの失点と、連携ミスからカウンターで失った3つ目の失点と、そのどれもが痛かったのは間違いない。ただ、一番手痛かったと考えるのは、後半64分以降の攻撃性を試合開始から出せなかったことだろう。

CKから知念慶が1点を返し、前にかかっていた時間帯のこと。チョン・ソンリョンが、カウンターで独走してきた汰木康也を止めようとしてファールを取られ退場となったこの場面を境にフロンターレの攻撃は好転していた。

一人減ったフロンターレは2点を追いかける状況を打開すべく「一人が二人分くらいの動きをしないといけないというところで、みんな出して動いて出して動いてということをやってました」のだと谷口は説明、「それを11人の時からやるべきだった」と反省していた。「どこか出しっぱなし」になってしまっていたという序盤に比べると、2点を追いかけるべくリスクを取って前に出始めたことが、後半70分の知念慶の2点目につながった。それまでの時間帯、サイドにまで展開しつつも、最後まで崩しきろうとする本能的な姿勢でチャンスを潰してきた中、長谷川竜也が思い切りの良いクロスは異彩を放っており、それが知念の対人の強さと相まってゴールにつながった。

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