「川崎フットボールアディクト」

【コメント】 J1 第32節 C大阪vs川崎 (中村憲剛)「勝って当たり前だろうと思われながらやるシーズンの苦しさというのはやっぱり感じました」

J1 第32節
11月10日(土)(14:03KICKOFF/ヤンマー/26,600人)
C大阪 2 – 1 川崎

○中村憲剛
「今シーズン1年の自分たちの取り組みが結果として出たので。ホッとしてます。

――掲げたのは超高級風呂桶だったみたいですが。
「そうですね。あれは100万円と言ってましたが、まあ仕込みますね、このクラブは(笑)。相変わらず(笑)。同じことで済まさないですね(笑)。でも去年の優勝とは全然違うというか、嬉しいですし。けどやっぱりチャンピオンとして臨む。勝って当たり前だろうと思われながらやるシーズンの苦しさというのはやっぱり感じましたね。それは去年とまた別物でしたが、それを跳ね除けてここまでやってきた、というのは自分たちの力を評価していいと思います。
ただ、今日みたいに負けてしまうこともあるので。そこはまだまだ詰めなきゃならない伸びしろのところだと思うので。そういう意味ではホッとしているといえばホッとしてます」

――試合に負けて優勝するのは3回目。特別ですよね。
「複数の試合を残して王手がかかるのも初めてなので。それでもいつもどおりトレーニングしましたし。それでも今日みたいに負けてしまうこともあるので。そこは詰めなきゃならないところも一杯あるし。そういう意味では来年に向けての課題というか、もっともっと、そうなったとしても強さを発揮できるようにやっていかないといけないなと、今日の試合だけを考えれば思いますが。けど、今シーズンに関してはそういう試合をいくらでも跳ね除けてやってきたので。そこは本当に評価していいと思います」

――引き分けでいいのか、もう一点取りに行くのか。そこのピッチ内の選手たちのコミュニケーションは?
「勝ちに行くというか、別に引き分けで守る必要はないと思いましたし。追いつきましたし。その時間もセレッソはちょっと集中切れていたので。ただ、自分たちのところでミスして失点してしまったのはまったくもっていただけないというか。あのシーンで言えば、その前にハンドがあったとかいろいろ言えますが、けどその前で止めなければならない場面もあったので。それを言ってたら試合全部を総括しないといけないですが、けど、そういう意味では引き分け狙いのところは一切なかったです」

――チャンピオンとして跳ね除けるためにチームで今年一番変えたものは?
「去年ある程度自分たちがやるべきことは見えたので。その質の追求、ただそれだけだったと思います。それをやれば相手が分析、対策してきてても勝ち点取れる試合が増えたので。何かを新しく変えたわけではないので。自分たちの一人ひとりの質を上げることで、グループもそうですし、チームとしても質を上げていく。その作業を日々、麻生グランドでの練習をみんなが真摯に取り組んだ結果、誰が出てもある程度結果を残せるチームになってきましたし。だから本当に自分たちがやるべきことをやれば違う次元に行けるサッカーになるとぼくらは思っているので。相手に何もさせないで、自分たちがひたすらボールを持って攻めるという。それは相手もあるので勝ち負けはありますが、それを目指せる環境に今のフロンターレがあって、なおかつ連覇できたというのは、グラウンド(での練習)は嘘つかないと思います。そういうことが日常になっていくことがこのクラブにとってはすごく大きなことだと思うので。今後も自分たちで目標を高く持っていかないといけないなと、改めて負けたことで感じてます」

(構成/江藤高志)

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