「川崎フットボールアディクト」

【Days of eveRYOne】英語が下手でも、うざがられても、しゃべり倒した理由

ぼくはその事についてキャプテン達ともよく話したりしていました。この状況じゃあかんと。去年のチームのキャプテンだったアメリカ人のPeter(ピーター) とフランス人のSteven(スティーブン)がチームに対してこういう境界線をなくしていかない限り上位は目指せない、だから無くしていこうと。

言うのは簡単ですが、今まで根付いていた文化を塗り替えるのはそんなには簡単ではありません。ただ時間の少ないシーズンで結果を出せるのは、アメリカ人選手と外国人選手が融合しているチームだということはみんな当然分かっていたので協力的だったというのは覚えています。

色々試しました。当然練習時のグループ、ご飯のテーブル分けは意識してミックス、さらにオフの日の夜には選手だけを集めたパーティーをするという、あまりやらない方法でアイスブレイクを試したりしました(笑)。 (基本的にパーティーをする時は女性もいる気がします・笑) 。今ではそんな男祭りもVCUサッカー部の伝統です(笑)。

こんな試行錯誤を繰り返してぼくが来る前の年、全米200位中90位前後のVCUがなんと、16位まで順位を上げることができました。

この翌年に、ぼく自身も初の個人賞を2つも取ることができました。

もちろんサッカー面での成長という部分も大きいですが、ぼくは成功の鍵はチーム内の融合にあったと今でも思っています。

VCUサッカー部の監督、Dave Giffardがよく言っています。

“チームの成功が個人の成功につながる
The team success connects to the individual success.”

最初ここに来た時はそんなこと全く気にせず自分の成長と成功だけを気にしてサッカーをしていました。特に高校時代、ユースの一年目、自分がベンチにすわってる時は出てる選手の成功を正直素直に喜ぶことはできていませんでした。そんな器の小さな選手でしたがここ最近ようやく監督のこの言葉の本当の意味を理解できた気がします。と言えるのも単に今自分が試合に出ていてチームの調子がいいからではない、ということを証明していくために、これからも仲間達への感謝を忘れないようにしたいです。

島崎 竜

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