似たスタイルの両チームの対戦は白熱必至/J1 第12節 川崎vs名古屋【プレビュー】
■コンパクトな名古屋
昨季、降格圏にまで追い詰められた名古屋は今季、見違えるようなサッカーになっている。守備意識が徹底されており、ボールを奪われた後の切り替えの速さはかなりのもの。フロンターレクローンと表現したいサッカーだが、どっちが本家でどっちが分家かという論争になりそうなテーマでもある。いずれにしても得点よりも失点が多かった昨季とはその部分でスタイルの改善が見られる。
守備の改善は今季加入の米本拓司、ジョアン・シミッチの両選手の活躍によるところが大きい。前線からの守備に対し、最終ラインが追随してラインを上げる。コンパクトにした中盤で、相手ボールを奪い切る守備ができるこのボランチは名古屋の守備の安定に寄与している。
コンパクトな名古屋との対戦において何が必要なのか。この点、大島僚太は「広がりを持った選手を見逃さなければその分チャンスになると思いますし、常に顔を出し合えればなと」と話す。ボールホルダーに対して顔を出すというのは、風間八宏前監督時代から植え付けられてきた意識で、その基本的な対応を徹底することで、名古屋の守備をまずは無効化できるのではないかとの発想だ。ただ、そこで厄介なのがジョーの存在だ。
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