「川崎フットボールアディクト」

PKで動いた試合は小林悠の同点弾で今季7試合目の引き分けに/J1 第15節 川崎vs札幌【レポート】

J1 第15節
6月14日(金)(19:03KICKOFF/等々力/22,609人)
川崎 1 – 1 札幌

■気持ちで押し込む
まるで、気持ちで押し込んだような同点弾だった。

1点を追いかける後半69分。右サイドでパスを引き出した家長昭博が、そのままタテ方向に仕掛ける。対応した福森晃斗にしてみれば、右足を使うタテではなく、左足が使える切り返しを想定していたのかもしれない。

家長が右足で入れたクロスはわずかにDFに触れたが、そのままゴール前の小林悠の元へ。小林がこれをダイレクトでシュートした。必ずしもジャストミートしたわけではなかったが、詰まり気味のシュートが逆に功を奏したのだろう。ク・ソンユンはタイミングを絶妙に外されてキャッチできず。こぼれたボールはコロコロとゴールの中に転がった。

ファインセーブでフロンターレの前に立ちはだかったク・ソンユンは、試合終了直後、涙を流していたが、それはあの同点ゴールの場面が自らのミスだという認識があったから。

「自分のミスで決められた。勝てる試合だったので、もったいないなと思います」と試合を振り返るク・ソンユンは、ファインセーブでチームを救っていたではないかと話を振られても「自分がいくら止めても結果は1-1。悔しいですし、みんなに申し訳ない」と悔しがった。

不格好でもなんでも、枠に飛ばすことができれば何かが起きる。そんな同点ゴールだった。

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