「川崎フットボールアディクト」

不運な失点を跳ね返せず敗戦。勝つことの難しさを痛感/J1 第25節 C大阪vs川崎【レポート】

J1 第25節
9月1日(日)(18:03KICKOFF/ヤンマー/27,201人)
C大阪 2 – 1 川崎

■運を味方にできず
集中していないかと言われればそんなことはない。

「声はかけてましたし」と話す中村憲剛は「けどそこでニアでこぼれてしまうということもありますし」と声を落とす。集中していながらの失点は、端的に言うと運の悪さで説明ができる。

「2点目で言えば、北斗に相手のクロスがあたって、それが跳ね返って相手のクロスになったということはありますが、そういうところも続いているなと」

憲剛が言及するように、足でボールを扱うサッカーにおいては、局面は運に左右されることが往々にして起きうる。その時に必要なのは、新たに生じた状況にどう対応するのかということ。

たとえば2失点目で言えば、決勝弾を決めた鈴木孝司がフリーになってしまっていたことについての疑問はある。ただ、あれは新たな局面に対し、ポジションを取り直した鈴木が上手かったということで、後追いになったフロンターレ守備陣は彼を上回れなかったということ。

必ずしも崩された訳ではないにも関わらず「けど実際に前半後半の頭10分以内に両方とも点が入っているので。こればかりはちょっとね、なんとも言えないです」と憲剛は肩を落とした。

堅守が売りのフロンターレが、これで4試合連続複数失点。仙台戦後半の連続失点や、名古屋戦前半の連続失点、広島戦の前後半開始直後の失点など、いわゆる集中が求められる前後半開始直後の時間帯にこれだけ失点が続いてしまうと、やはり勝利はおぼつかない。

ただ、このC大阪戦に希望が見られなかったかといえば、そんなことはなかった。失点直後も選手たちは強気で試合を進めていた。4戦連続未勝利の悪い流れを断ち切ろうと臨んだC大阪戦で、開始2分に失点。審判がゴールを即座に認定できなかっただけに簡単には納得できない失点だったが、そこで気落ちせず強いフロンターレを出せていたのは事実だった。

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