再現性の低いサッカーに未来はないのか?風間グランパスとポステコ・マリノスで分かれた明暗(J論)

「川崎フットボールアディクト」

壁を乗り越える大きな一勝。札幌との死闘を制しカップ戦初戴冠/ルヴァン杯決勝 札幌戦【レポート】

ルヴァン杯決勝 札幌戦
10月26日(土)(13:10KICKOFF/埼スタ/48,119人)
札幌 3 – 3 (PK4−5) 川崎

■7分間

意識しないと、泣いてしまいそうだった。
喜ぶサポーターの様子を思い浮かべていたら、こみ上げてくるものがあった。
ただ、記者席の両隣には知人が座っており、泣き顔を見られたくないと必死で堪えた。
そんな中、アバンテが聞こえてきたのは実時間で94分すぎから。
提示されていたATは4分だったので「歌い初めが遅いな」と苦笑いしてしまったが、それだけ必死に応援していたのだろうと納得した。
歴史を塗り替える瞬間が近づいていた、そんな時間帯の失点だった。

福森晃斗が蹴るCKに対し、フロンターレ陣内に入っていた札幌の全選手が反応する。特に目立つGKク・ソンユンに注目しつつ、CKを目で追った。

絶妙な弾道のボールが両軍入り乱れるゴール前に入ると、赤い壁から突き出た頭に当たり、ボールは軌道を変えた。

幸せな時間は、こうして霧散した。天皇杯を含めた過去6回のカップ戦ファイナルで、初めて手にしたリードは7分間で終わりを告げた。

■先制点

決勝戦前の取材で選手たちは一様に先制点の大事さを口にしていた。先制点を与えた試合の難しさを痛感していたからだ。今季ゼロックス杯に始まった公式戦は、この決勝戦までに44試合目を消化。そのうち、先制されたのは14試合で、90分のうちに逆転できたのは鹿島とのルヴァンカップ準決勝第1戦のみだった。延長で勝利した天皇杯岡山戦は90分で見れば1-1。1勝7敗6分け(岡山戦を引き分けとみなす)の数字は先制された試合の難しさを如実に示している。

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