「川崎フットボールアディクト」

ポイントは気持ちの切り替え。復帰予定の奈良竜樹を組み込んだ連携にも注目/J1 第30節 川崎vs広島【プレビュー】

ルヴァンカップの死闘から中6日。フロンターレに今季残された公式戦はリーグ戦の5試合となった。現状、3連覇は非常に難しい状況ではあるが、だからこそルヴァン杯で証明した強さと諦めないことの大事さをぶつけてほしいところ。そんな広島戦を前に、以下のポイントについて論じておきたい。

ポイント1「優勝後の難しさ」
ポイント2「奈良竜樹」
ポイント3「広島の特徴を使う」

■ポイント1「優勝後の難しさ」

ルヴァンカップ決勝の反響は大きかった。ベンチ入りしていた奈良竜樹は、両チームの死闘や応援の素晴らしさもあり率直に「ファイナル全体にはすごい感動しました」と発言。小林悠の試合後の涙もあの対戦の凄まじさを物語っていた。この決勝戦がすごいのは、対戦当事者のみならず、広くサッカーに関わる人たちに感銘をもたらした点。まさに名試合となった。

だからこそ、この試合が難しくなることは避けられそうにない。

優勝直後、2日間のオフを経て練習が再開された29日に、新井章太は今までに経験したことのない疲労感を感じていたという。

「この2連休でも疲れは取れなかったです。体がどっと疲れて。普通の試合と違いました」

ただ、再開した練習に加わることで「体を起こせたので、またやり直します」と話すと「あの試合で終わりじゃないので。リーグもありますし、もう切り替えます。浮かれてる場合じゃないので」と気持ちを切り替えていた。

大島僚太は、ルヴァン杯制覇を「成功体験」と前向きに位置づける一方「90分では決着が付かなかったこと」にも目を向け「気を引き締めるべきでもあるのかなと思います」と抜かりはない。もちろんリーグ戦では引き分けが用意されていることを念頭に置いたもの。

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