馬渡和彰、全体合流へ【麻生レポート】
馬渡和彰が、11月26日の練習で対人メニューをこなした。
10月9日に行われた鹿島とのルヴァンカップ準決勝第1戦で負傷していた馬渡和は左ひざの半月板を損傷し17日に手術。全治は3ヶ月と診断されていた。
その馬渡が26日のフォーメーション練習に途中まで加わりプレー。最後だけ外れ、フィジカルトレーニングを消化したがほぼすべてのメニューをこなした。
「3ヶ月を5週で戻ってきました。来年に向けてゆっくりやる治し方もあったんですが、無理してないですし痛くもなかった。やれることをやっていたら戻ってこれました」
一般的に外科手術を必要とする負傷については、症例ごとにある程度全治の期間は決まっている。そうした前例をもとにメディカルチームからは復帰のスピードが早すぎるとの懸念の声が出たようだが、馬渡和は自分の足の状態で判断してほしいと伝えたという。
ちなみに馬渡和が半月板を手術したのはこれが3回目。だからある程度ひざの状態については感覚がわかるのだという。
「半月板の手術は3回目なのでこれ以上やったらやばい、というのはだいたいわかってます。だからこれは行ける、というのはトレーナーにもドクターにも言いました」
「これは行ける」をコツコツと積み重ねた結果が、5週間での回復につながったことになる。
取材対応後、診察のため足早にクラブハウスを後にした馬渡和は、問題がなければ今週中にも全体合流が許可される見込みだと話していた。
「今週で戻れそうですし、今シーズンが終わればオフもありますし、そこでじっくり休めばいいので」と述べる馬渡和は「またぶり返さないのが大事なので、そこに気をつけてやりたいです」と無理のないペースであることを強調していた。
(取材・文・写真/江藤高志)