「川崎フットボールアディクト」

【えとーセトラ】体験カーリングで応援ツーリズム

体験カーリングというものをやってみました。先日のリーグ最終戦の札幌戦の試合前のこと。いつだったか、仲間内の食事会の最中に、ノリで、やろうかという話をしていたのが現実化したわけですが、いざやってみるとこれが楽しかった。

どうぎんカーリングスタジアムという通年で使えるカーリング場(【★★★★★ 指導員付きカーリング体験について ★★★★★】更新日:2022年1月17日)があり、シートを時間で借りることができます。今回、この一つを借り、インストラクターの方をお願いしました。当日カーリングを教えてくれたのは、札幌国際大学の学生さんでした。親身になって教えてくれたこの学生さんですが、我々がカーリングのルールのことを多少なりとも知っていることがわかると、嬉しそうにしていて、カーリング愛が滲み出していました。

そんなカーリングですが、見ていると競技者のみなさんがスイスイ動いていて簡単そうですが、これが意外と大変。ツルツル滑る左足にビビりながら、滑り止めの付いた右足をうまく操って移動しないといけません。その後、投げ方を教わり、スウィーピング(ブラシでこする)の意味を聞き次第にカーリングの深みにハマっていきます。

ちなみにスウィーピングは距離を伸ばしたい時に行いますが、スウィーピングしてほしい時は「イエス!(ヤップ!)」。スウィーピングの必要がない時は「ウォー」と掛け声を使い分けます。

もちろん、意見が一致した時は「そだねー」です(嘘)。

最初は氷上を移動するのにも難儀してしまうほどで「これ、オレ無理だ」と弱音を吐いていたえとーでしたが、2時間の体験時間の間でストーンをそれなりに投げられるようになり、中高年でも2時間あればある程度上達するのだなと人間の運動神経に感心した次第です(笑)。

終盤にはインストラクターの学生さんにミニゲームを教えてもらい2対2で対戦。石を弾いたり、置き方などを考えるところは本格的なカーリングと同じで、白熱した対戦でした。

体験カーリングの最後は、逆サイドのストーンに入れるだけという対戦を行い終了。かなり楽しかったです。

町中にカーリング場があれば、普通にボーリング場感覚で遊べるようなスポーツだなという感じです。ぜひ札幌のアウェイ遠征の際には体験してみてください。

応援に絡めた観光は、グルメなども含めてアウェイへの遠征の醍醐味だと思います。そうしたおもしろさに目覚めたフロンターレサポーターが増えたのか、今回の札幌戦についても多くのサポーターが札幌ドームに駆けつけています。札幌ドームの係の方が、浦和サポーターに匹敵していたとその動員力を驚いていたとの話を伝え聞きました。


ホームではチケット完売が続き、シーズンチケットも売り切れています。ホームの観戦環境が飽和しつつあることもアウェイ遠征を行うサポーターの増加につながっているのかもしれません。

フロンターレがJ1に昇格したのは05年のことですが、それ以降じわじわと力を蓄え、08年ごろから優勝争いに加わるようになりました。ただ、その一方で、アウェイに足を運ぶサポーターは思いの外少なく、どうすればアウェイに遠征するサポーターを増やせるのだろうか、と考えることもありました。そんな過去を経験していることもあり、ここ数年の遠征サポーターの増加傾向を見てクラブの成長を感じています。

(取材・文・写真/江藤高志)

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