「川崎フットボールアディクト」

「多摩川クラシコ・パーソナルベスト、西が丘の死闘」/1999年9月5日 J2第24節 FC東京vs川崎【経験は歴史に】#1

経験は、記憶に。記憶は歴史に。

今、この瞬間の背後には過去の膨大な経験の積み重ねがある。歴史になったそれらの経験を振り返りつつ、そこから新しい知見を見い出すのも一興。

ということで、Jリーグ再開までの期間、故きを温めて新しきを知るということで、過去のフロンターレの取材の中から印象に残る出来事を紹介していく。

第一回は、1999年9月5日に行われたFC東京戦。
Jリーグが2部制になり、スタートした初めてのJ2シーズンは、4回戦総当たりの36試合で実施。これは99年のフロンターレにとって3度目のFC東京戦だった。

首位川崎、2位FC東京が勝ち点差2で直接対決した大一番。会場は西が丘。今ではありえない。

実はこの試合は、前半途中からの取材に。KOに間に合わなかったのは、国立で行われていた全日本ユースの決勝を取材していたから。カードは平塚対磐田だった。この試合は素晴らしい内容で、ついつい見入ってしまった。
記録
ちなみにフロンターレにも在籍していた望月達也さんが磐田ユースを率いており、優勝の栄冠を手にしている。

そんな試合のメモは、前半途中からスタートしている。

■以下、前半途中からのメモ書き。
「中盤のつぶしあいが激しい」
「東京の15番、アウミールが中盤で左右に動く」
「中盤のせめぎあいに厳しさがあるのだが、第2、第3の動きが不明瞭で行き場のないパスが多いように思う」
「東京の14番佐藤由紀彦、17番鏑木享が縦のスペースに走り込む動きが多い」
「川崎は10番のティンガがボールキープ。ティンガと9番ツゥットの2トップのポストプレーからチャンスを作る」

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