「3年越しの昇格は延長Vゴールで」/1999年11月5日 J2第34節 川崎vs鳥栖【経験は歴史に】#3
■背景
長野でのホームゲームに敗戦した次節、フロンターレはアウェイの第31節の山形戦を2−0で勝利して連敗を阻止。続くFC東京との首位2位の直接対決を迎える。
勝ち点はフロンターレが63で、2位のFC東京は58だった。この試合は3−2の打ち合いで決着。多摩川クラシコ史上でも指折り数えられる名勝負として知られる一戦で、フロンターレは首位の座を盤石のものとする。
33節はアウェイでの札幌戦。この試合に4位で臨んでいた札幌は、負けると昇格が極めて難しくなるということで、当然の如く気持ちは入っていたはず。この試合にもフロンターレは延長Vゴール勝ち。勝ち点2を加え迎えたのがこの34節の鳥栖戦だった。
■1万人には届かず
この試合について覚えているのは、スタンドの熱量の少なさ。3年後しの昇格が決まろうかという試合にも関わらず、公式入場者数はわずかに8,945人。当時はまだ、フロンターレは川崎に根付いていなかった。
とは言え、昇格をかけて臨んだ試合は熱かった。
ティンガが東京戦で受けた警告が2度目の累積3枚ということで、2試合の出場停止中。9番ツゥットと2トップを組むのは現スカウトの11番の向島建だった。
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