「川崎フットボールアディクト」

「勝ち点1の悔しさと、今に続く等々力の優しさ」/2003年11月23日 J2第44節 川崎vs広島【経験は歴史に】#5前編

■おもしろいサッカーと勝てるサッカーの両立
今に続くフロンターレの攻撃的サッカーのDNAは、このシーズンを最後にチームを離れた石崎信弘監督のチームにその萌芽を見ることができる。2001年にフロンターレの監督に就任した石崎監督は、良いサッカーと勝てるサッカーの両立に力を尽くした。今回紹介する2003年J2最終節の広島戦前、石崎監督は自力昇格がなくなった状態を指摘され「ただな、おもしろいサッカーと勝てるサッカーは両立できるはずなんだよ」と述べていた。

【J2第44節 川崎F−広島戦プレビュー】川崎「残された可能性の糸」(03.11.22)
https://www.jleague.jp/jsgoal_archive/jsgoal/detail.php?press_code=00003542

真っ向勝負してくれさえすれば、負けない。そんな自負が、石崎監督の言葉には込められていた。そういう意味で、舞台は整っていた。対する広島は前節にすでにJ1昇格を決めており、次なる目標である優勝に向け勝利を目指していたからだ。

フロンターレが昇格を決めるには同時刻に大宮と対戦していた新潟が負けなければならなかったが、そうなった時のためにもフロンターレには勝利が義務付けられいてた。フロンターレが奇跡の逆転昇格を手にするのか、それとも広島のJ2優勝か。多くの耳目を集める中、試合は行われた。

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