「川崎フットボールアディクト」

第10回NPB、Jリーグ共同新型コロナウイルス対策連絡会議後のWeb会見【ニュース】

6月22日に、NPB(一般社団法人日本野球機構)とJリーグ(公益社団法人日本プロサッカーリーグ)が共同して運営する10回目の新型コロナウイルス対策連絡会議が行われ、会議後にWeb会見が実施された。

すでにプロ野球は6月19日に無観客ながら公式戦をスタート。Jリーグも27日以降、順次リモートマッチ、つまり無観客で公式戦を実施していくというフェーズに入っている。

また現状プロ野球もJリーグも7月10日から観客を入れていくという方向が確認された。

このWeb会見の席上、ここまでの段階で「行政の連携が極めて重要だった」と発言したのは専門家グループの三鴨廣繁教授。その文脈で今後再び感染者が増加した場合、中止の判断については「スポーツ庁、都道府県の考えに従う」と述べている。プロ野球にしても、Jリーグにしても、感染者数の動向を見つつ「(行政の)その姿勢に逆らって試合を続けることはありえない。これは都道府県知事の判断に従うことになる」と三鴨教授は述べていた。

Web会見では、公式戦に出場していた選手が、後日陽性と判定された場合、同じ試合に出ていた選手が濃厚接触者に該当するのかどうかについて村井満チェアマンに質問が出た。村井チェアマンは「オンザピッチの濃厚接触の定義は難しい」としつつ「接触は多いが、マスクをしない状態で1mの距離で15分間会話を継続することは(試合中は)ありえない」と説明。選手に感染者が出た場合も、すぐにその試合に関わった関係者を濃厚接触者と判定する考えは持っていないようだった。

もちろん不測の事態常に起きうるため、結局のところケースバイケースということになるとは思うが、その一例として村井チェアマンは同じドリンクボトルで給水した場合などを例示していた。

最後になるが、プロ野球では応援したいファンが球場周辺に集まるという出来事が発生している。これについては「リスクがあるということを伝えていく必要がある」と賀来満夫・感染症専門家チーム座長は述べていた。気持ちはわかるのだが、なんのためのリモートマッチ(無観客試合)なのかを考えて、しばらくの間は、スタジアム周辺に集まることも、控えていただければと思う。場外であっても密集するなどの一定の条件下では感染リスクを高めることになるからだ。

(取材・文・写真/江藤高志)

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