「川崎フットボールアディクト」

わかりやすい弱点をどうカバーするか。名古屋の出方を見極めつつ上回っていきたい/J1 第12節 名古屋vs川崎【プレビュー】

取材者として、ここからどこまでも連勝を続けてほしいとは思っているが、鬼木達監督のコントロールもあって、選手たちの連勝への受け止めは冷静だ。

目の前の1試合に集中するというスタンスを堅持しつつ、迎える名古屋戦について以下の点で論じていたい。

ポイント1「田中碧をめぐる攻防」
ポイント2「立ち上がりから上回れるか」
ポイント3「阿部浩之の復帰は?」

■ポイント1「田中碧をめぐる攻防」

11節終了時点で名古屋は8失点。消化試合数が1試合少ないとはいえ現時点でのリーグ最少失点だ。前節対戦のC大阪は、対戦前の10試合での失点が6で、その時点でリーグ最少失点だったため、2節連続で最少失点チームとの対戦ということになる。ちなみにフロンターレは前節に引き続きリーグ最多得点で、2試合連続で盾と矛の対決となる。

そんな名古屋については、C大阪とはまた違う守備の厳しさがある。前線の金崎夢生や、ボランチの稲垣祥、サイドバックの吉田豊といった、1対1で激しく守備できる選手が揃っており局面でタフな戦いが繰り広げられるのは確実。簡単にプレーさせてもらえない展開が容易に想像できる。

先日行われた名古屋とのルヴァンカップでは、常に先手を取られる苦しい試合運びを強いられ2−2のドローに。名古屋にしてみれば退場者を出したフロンターレを仕留めきれず。またベストな2位チームとして進出したプライムステージでは、その立場から常にアウェイで戦わなければならなくなっており、悔しさはあるはず。フロンターレの連勝記録を止めるというモチベーションも含め、厳しい戦いを覚悟しなければならないだろう。

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