「川崎フットボールアディクト」

齋藤学が躍動。腐らずに努力を続け、1G2Aの活躍でチームを勝利に導く/ルヴァン杯準々決勝 神戸戦【レポート】

ルヴァン杯準々決勝
9月2日(水)(19:03KICKOFF/ノエスタ/3,925人)
神戸 0 – 6 川崎

■スタンドからヒーローへ
つい一週間前の神戸戦は19番目の選手としてチームに帯同。記者席に座り、試合を見ていた。その齋藤学が躍動した。

「不思議なものですね。1週間前は、19人目で来て、メンバーにも入れず、スタンドで見てた選手がこうやって点取ってアシストするってのは。まあ、不思議なものですけど嬉しいことだと思います」と話す齋藤は、腐ることなく準備を続けたことが、この結果につながったのではないかと胸を張る。

「試合に出てない時でもすごく準備してきた自負がありますし、今日入ってないメンバーも、なかなか試合に出られない選手も含めて一丸となってやれてると思うので。そういうものが今日みたいな試合をさせてくれてるなと思います」

齋藤は、序盤から攻守の局面で献身的にピッチ上を動き回っていた。相手ボールにチャレンジし、マイボールになればゴール前に入り込む。小林悠が決めた7分の先制点の場面でも、ボールさえくればシュートを打てるポジションを取っていた。その準備が13分のアシストにつながる。

神戸のパスミスを大島僚太が高い位置でカット。齋藤がパスを引き受け小林にラストパス。これを小林がダイレクトで流し込み、リードを2点に広げた。この得点について小林は「チーム力を上げるという意味ですごく意味があったと思う」のだと述べつつ、齋藤の能力を称賛している。

「彼(齋藤学)は仕掛けながら間接視野で中の選手を見られるので。そこは本当にすごいところだと思いますし、ドリブラーって仕掛けると周りが見えなくなる選手が多いですが、学は本当にボールに、下に目が行ってても、自分の位置を把握できていると思うので。大聖へのアシストもそうですし。あれは本当にディフェンスも守りにくいと思いますし、決められてよかったなと思います」

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