「川崎フットボールアディクト」

一矢報いるべく乗り込んでくる神戸に対し、出方を見極め、強気の試合を/J1 第15節 川崎vs神戸【プレビュー】

神戸との3週連続3連戦の3戦目。ここまでの1勝1分けの戦績は悪いものではない。フロンターレとすれば、コンディションを整えて戦えたルヴァンカップが本来の姿ということになるのだろうが、一矢報いたい神戸にとっては死にものぐるいの戦いになるだろう。だからこそ、強気な姿勢が求められる試合だ。

ポイント1「言い訳なしの12戦目」
ポイント2「試合中の対応」
ポイント3「3バック?4バック?」

■ポイント1「言い訳なしの12戦目」
横浜FM戦翌日の6日の練習が軽めだったのは当然として、7日の練習も早めに切り上げられたようだ。というのも7日に予定されていたweb取材が数十分繰り上げられてスタートしているため。もちろんコンディションを重視しての事であろう。

フロンターレとしては、神戸を相手にしたスカウティングと、それを反映させた対策の確認は必要なのだろうが、それよりもコンディション回復を重視させたということになる。

ちなみに2−2で引き分けた8月の第24節の神戸戦を振り返ると、フロンターレのコンディションはかなり厳しいものがあった。連勝を止められたアウェイの名古屋から中2日でのアウェイの連戦で、麻生には戻れなかったからだ。

その時と比べると先週のルヴァンカップ準々決勝や、今回のリーグ戦は、試合間隔や遠征続きではないという点でまだ恵まれている。ただ、本来比較すべきは今季の日程ではないということには留意が必要だ。たとえば、現在のコンディションについて家長昭博は「コンディションはきついですけどね」と率直に話している。

第24節の神戸戦と比較すれば確かに試合をする環境は良くなっているのかもしれないが、連戦である点は今回も変わりはない。本来夏場にこれだけの連戦が組まれることは無いからだ。だからこそ、鬼木達監督は体調維持を優先させる練習内容にしたのだろう。

ちなみに家長はコンディションについて「でもそんな言い訳してもだれも大目に見てくれないのはあります」とも述べており、戦う意志を明確にしている。誰もが疲弊した試合終盤に、家長が見せる鬼気迫る守備は、全力疾走を伴っているという点で印象に残るものがある。それが家長が起用されている理由の一つであるのは間違いない。

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