「川崎フットボールアディクト」

アウェイでの浦和戦。大事なのは自分たちに集中すること。後半戦17試合を勝利でスタートさせたい/J1 第17節 浦和vs川崎【プレビュー】

この浦和戦からリーグ戦は折返しとなる。現在首位を走るフロンターレだが鬼木達監督は「自分たちが首位に立ちたくて立っているので。そこでプレッシャーを感じる必要もない」と選手たちに伝えたという。

さらに「自分たちが望んでそこに居るので。そこのところは変わらずサッカーを楽しんでやって行こう」とも伝えており「自分たちに集中しよう」と話したという。「他のチームは自分たちがコントロールできるところではないので。コントロールできるのは自分たちのことだけ」だからだ。

サッカーを楽しんで、自分たちに集中して、リーグ戦の残り17試合を走り抜けてほしいところだ。

ポイント1「ハイペースでの折返し」
ポイント2「浦和の出方は?」
ポイント3「リフレッシュして臨む一戦」

■ポイント1「ハイペースでの折返し」
シーズンの半分を折り返したフロンターレが、ここまで積み上げてきた勝ち点は44点。Jリーグが現行方式になった2003年以降の最多勝ち点が2015年に広島が記録した74点だということを考えると、ここまでのハイペースぶりがわかる。ただ油断できないのが、勝ち点5差で2位C大阪が追走しているということ。直接対決も残っており、負けられないマッチレースが続いている。

ところでシーズン中の順位というものに対しては、以前家長昭博が最終的に優勝しないと意味がないと話した事があった。9月7日の取材時のことだった。

「いつも思うのは、途中経過はあまり…、結局最後に優勝しないとなんにも意味がなくなると思うので。最後が一番大事だと思いますし、何点取ろうが、何勝しようが、優勝できなかったら何の意味もない。結局はそこなのかなと思いながらやってます」

現在の勝ち点が何点であろうと、あと10勝で広島の記録に並ぶとしても、最終的に優勝できていなければ意味がなくなる。そういう意味で、気持ちを切らさずにここからの後半戦を戦ってほしいと思う。

そんなフロンターレの後半戦初戦の相手は浦和だ。消化試合数が16の浦和は勝ち点27で現在6位。4位まで勝ち点27で並んでおり、この試合で勝ち点を30に伸ばしたいところ。そんな浦和との対戦はアウェイで行われる。

各種報道で報じられているとおり、Jリーグは19日の試合から入場者数制限を緩和。さいたまスタジアムでは上限が5000人から7000人に増えることとなった。増えていはいるが、それでも6万人を収容するさいたまスタジアムの1割の動員数でしかない。そういう点では決して多くはないが、すでに解禁された手拍子による応援はやはり迫力があった。一種独特な雰囲気の中での試合にはなりそう。

ちなみに鬼木達監督はアウェイの浦和戦、というものについて次のように述べている。

「今のこの環境は浦和に限らず、アウェイゲームは難しくなってくると思います。一時期、無観客のときはそんなに、ホームチームが負けてるとか色々ありましたが、そういうものでなく、アウェイはどこの場所でもアウェイなので」

ただ、アウェイであってもお客さんにサッカーを楽しんでもらいたいとも述べている。

「自分たちはアウェイのお客さんにも楽しんでもらいたいということがあるので。そこに関しては、変わらず。アウェイではあるけれど、サポーターが居るので。お客さんが居るので見せたいなと思います」

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