大久保嘉人に見る、ベテランの味わい方(J論)

「川崎フットボールアディクト」

山根視来、小林悠の得点で浦和の心を折る。目標の3得点を達成し無失点で幸先よく後半戦をスタート/J1 第17節 浦和vs川崎【レポート】

J1 第17節
9月20日(日)(19:03KICKOFF/埼玉/6,357人)
浦和 0 – 3 川崎

■意味ある小林悠の2点目
山根視来の前半37分の得点が試合を動かしたが、浦和にも決定機があった試合展開を考えると、後半50分の小林悠の2点目は大きかった。

「あのシーンは、うまくマークを外せたと思いますし、学のボールも、二人で目が合って、完璧なボールだったので」

家長昭博の右からのクロスがクリアされたセカンドボールを、左サイドの齋藤学が拾う。ゴール正面の小林は、槙野智章の背後に回り込み、チャンスを伺っていた。齋藤がボールをコントロールしてルックアップするのと小林が右手を前に出すのとほぼ同時。二人のアイコンタクトはこの瞬間だったと思われる。小林が指し示したスペース。それはすなわちGK西川周作と槙野がともに触れない空間で、そこを狙った齋藤からのクロスに対し小林が飛び込んだ。

彼ら二人の連携は前半18分と23分に2度ほど見られていた。ゴール前ニアサイドに飛び込む小林をターゲットに齋藤からのクロスが入っていた。左サイドの齋藤からのクロスは右足のインフロントに掛けたもので、ボールの回転方向としては左側に動く弾道だった。そのため、タイミングが合わないとGKにキャッチされてしまいがち。また実際にこの2本のクロスはキャッチされていた。

おそらくはこの2度のプレーを念頭に、小林と齋藤はハーフタイムに意見をすり合わせていた。

「前半ちょっと合わないシーンが2回くらいあって。そこをすり合わせてというか、話し合いながら、ハーフタイムとかに話し合いながら後半でいいボールが来たので」(小林)

小林にとって5年連続二桁得点の節目のゴールで、これが試合運びを楽にした。

意味のある得点だった。

■パワーをかけた前半の浦和

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