「川崎フットボールアディクト」

結果が出ていない相手だからこそ出方が気になる。うまくサイドを使いたい/J1 第19節 湘南vs川崎【プレビュー】

例年、秋の訪れは台風がきっかけになることが多いが、今年もその傾向を踏襲したようだ。台風の影響で気候が崩れ、それに伴い気温が低下。寒がりな方にはつらい時期に差し掛かっているが、サッカー選手には好都合な季節が始まりつつある。

そんな中、行われる湘南とのアウェイマッチに向け以下の点について書いていく。

ポイント1「ハードワークの湘南」
ポイント2「山根らしさ」
ポイント3「相手を見て、良さを出す」

■ポイント1「ハードワークの湘南」
湘南との前回の対戦は7月26日の第7節。タリクのファインゴールで先制されながらも、山根視来の同点ゴールで追いつくと、試合終盤の三笘薫、田中碧の連続ゴールで突き放し3−1で勝利したという試合だった。湘南はこのフロンターレ戦での敗戦を起点に6連敗。下位に低迷する現在も2連敗中で17試合の消化試合に対し勝ち点は9にとどまっている。

苦戦の理由の一つは決定力不足。今季ここまで14得点と1試合平均1点を割り込む状態にある。チーム全体のハードワークの意識は高いが、それが故に攻撃に転じた際の精度が下がっている感がある。

その湘南は、3バックを採用。守備時には左右のウイングバックが最終ラインに吸収され、5バックを形成する。その一列前に中盤の3選手が並び、バイタルエリアを締めてくる。相手によっては前線からハイプレスをかけることもあるが、そのためにも全体をコンパクトに維持し、プレスが効く状態を続けようとしてくる。ただ、押し込まれた場合、重心はどうしても下がり気味となり、ボールを奪ってからの反撃が難しくなる傾向が見て取れる。

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