「川崎フットボールアディクト」

「決勝戦」後の準決勝。気持ちを切り替え、切り替えの速い相手を迎え撃つ/ルヴァン杯準決勝 FC東京戦【プレビュー】

一発勝負のルヴァンカップ準決勝が、ホーム等々力で行われる。対戦相手のFC東京は、過密日程のため前節のリーグ戦でターンオーバーを実施。消耗度は少ない相手に対し、ルヴァンカップ2連覇を目指すフロンターレが挑むことになる。

ポイント1「メンタルの切り替え」
ポイント2「ターンオーバーのFC東京さ」
ポイント3「穴は作れるはず」

■ポイント1「メンタルの切り替え」
鬼木達監督の「決勝戦」との言葉の下、C大阪戦を戦ったフロンターレは、相性の悪い長居での2位との直接対決を制した。そんなC大阪戦の重要性については、たとえば三笘薫のゴール時の喜びで見て取れる。

レアンドロ・ダミアンのゴール時はもちろん、自らのゴール直後には嬉しさのあまりダミアンに飛びつくほど。この反応について三笘が説明する。

「ボク自身も結構喜んでたんですけど後から見て。ダミアンのシュートが入った時にも結構喜んでましたし。それだけ1位と2位で、6ポイントゲームじゃないですけど。差を広げるチャンスだったので。この試合を勝つか引き分けか負けるかで全然違いますし。その上での喜びがああなったのかなと思ってます」

本気で勝ちに行ったからこその喜びだったが、フロンターレの戦いは続く。モチベートするために「決勝戦」と位置づけた大一番の直後にあるのはリアルな準決勝。FC東京を等々力に迎えるルヴァンカップとなる。

テンションを上げ、勝ち切れた直後の試合の難しさは、今季唯一の黒星を喫した12節の名古屋戦で経験済み。今回と同じC大阪を等々力に迎え、5−2で勝利。Jリーグ新記録の10連勝を記録しており、達成感が出た中での試合だった。

今季初黒星のあと。神戸戦を前にした8月24日のweb会見で鬼木達監督は切り替えの大事さを説いていた。

「重要性というか、次のゲームなんだよという、そういうところに頭は切り替わってますし、あとはずっと言ってますが、一喜一憂しないというか。勝負事なので、こういうこともあるので。そこら辺は上手に対応してくれてると思います」

さらに8月31日のルヴァンカップ神戸戦前には、大一番後の気の緩みについて振り返っている。

「人間のやることなので。10連勝、新記録を作ったというところで、どうしてもホッとしたり緩みとか。というものが出てしまうのかなというところで、当然相手(名古屋)も強かったですが、でも自分たちが自分たちの力を発揮すれば、ああいう結果にはならなかったと思っているので」

また、10連勝達成後の名古屋戦の難しさについて守田英正は次のように述べていた。清水戦を前にした8月28日の取材時の言葉だ。

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