「川崎フットボールアディクト」

攻撃的か守備的か。出方が読めない相手だが攻撃的に勝利を目指す/J1 第25節 川崎vsFC東京【プレビュー】

ゴール競争でジェジエウに先を越された登里享平が「虎視眈々と狙ってるんですが、なかなかないので。PKなんか狙っていきたいなと思います」と笑いを取りつつ「嘘ですけど」と苦笑い。そんなノボリは「難しい試合になればなるほど、そういう得点する選手が増えるっていう所は大事なので。そういうところにもこだわってやっていけたらなと思います」と述べていた。先日敗れたルヴァンカップ準決勝ではFC東京を相手に無得点。悔しさの残る敗戦だっただけに、今度こそはの思いを持っての試合となる。

ポイント1「自然体で臨む中村憲剛」
ポイント2「勝てていないFC東京」
ポイント3「悔しさを糧に」

■ポイント1「自然体で臨む中村憲剛」
昨季の大ケガはあったにせよ、順風満帆なサッカー人生なのだろうと思っていただけに正直な話、驚いた。中村憲剛が自らの歩みを振り返る言葉は、意外だった。

「いや、35過ぎて、ぶっちゃけ1年1年勝負だったところはあったんで」

いやいや、そんなことはないでしょう。と思いつつ、逆にそう見せない憲剛の受け答えと、試合で見せてきたパフォーマンスと、その影にある努力を思わされた。

憲剛の35歳の年というと、34歳から35歳になった2015年と、翌2016年シーズンにあたる。風間八宏前監督が指揮していたシーズンということになるが、まさに止める蹴るを意識して練習し、30を超えても上手くなることを実感させられたのだと、話していたころだった。ベテランと言われる年齢になっても成長し、そこからのサッカー人生はジェットコースターのようだった。

「まあだから、おおっMVP取った(2016年)、おおっ初優勝した(2017年)。おおっ!連覇だ(2018年)、ルヴァンだ、前十字だって(2019年)。あれよあれよという間にここまで来た感じなんですよ、正直」

一気にまくしたてられた取材陣は、そのリズミカルな語り口とそのオチにやられ、みんな笑顔に。前十字靭帯断裂で笑いを取る選手がどれだけいるのかはわからないが、悲壮感がないのは逆にありがたかった。

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