「川崎フットボールアディクト」

持ってる人の誕生日弾で決着。締まった熱戦を2−1で制し12連勝を飾る/J1 第25節 川崎vsFC東京【レポート】

J1 第25節
10月31日(土)(18:03KICKOFF/等々力/11,061人)
川崎 2 – 1 FC東京

■勝利にも、緩まず
12連勝を決めた試合後。Web取材に応じた家長昭博は、J1記録を更新した事実について「今、その12連勝をできている事に関しては、正直特別な思いはないんですけど」と述べていた。これは勝ったあとも冷静に試合を振り返るロッカールームの様子を口にする中村憲剛の証言と符合する。

憲剛は多摩川クラシコを前にした29日の取材時に、勝ったあとのロッカールームの様子を次のように描写している。

「わーいっていう感じじゃないですね、勝っても。いや、もっとできたでしょみたいな。反省点が先に並ぶみたいな。終わった後のロッカールームで。もちろんオニさんも勝ってよかったね、って言いながらもオニさんもやっぱ納得しない試合とかもある時は、勝っても厳しいコメントを残しますし」

憲剛は「勝った負けたはもちろんある」のだとしつつ「それ以上に自分たちがやってることの中身。トライしてる中身の質をどれだけ上げてそれぞれが臨んでるかっていう方にフォーカスしてる集団になってる」のだと指摘している。

こうありたい、という理想像がチーム内に共有されており、憲剛が言うところのその「基準」に対し、選手たちが「そこにたどり着いて、さらにその基準を上げるんだって志を持ってみんながやってる」のが今季のチームなのだという。

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