結束と動揺を包含して前に。攻撃に特徴を持つ札幌と対峙/J1 第26節 川崎vs札幌【プレビュー】
あっという間の2日間だった。
衝撃的な11月1日の中村憲剛の引退会見の後、多くの人が過ごしたであろう濃密な時間を経てフロンターレは札幌をホームに迎える。
ポイント1「動揺と結束」
ポイント2「攻撃的な札幌」
■ポイント1「動揺と結束」
自身の引退について、中村憲剛に個別に部屋に呼び出された一人の登里享平は、最初ドッキリかと思っていたのだという。
「呼ばれて、部屋入ったら二人っきりで。なんかちょっとおかしいなっていうのが本音で。ちょっとなんかキョロキョロして、ドッキリかなって思ってカメラ探したんですけど(笑)。話し出した瞬間に、ちょっとピリっていう空気に変わったので。もう本当に準備してない状態で、言われました」
まったく想定外の引退の告白に面食らったノボリは憲剛に翻意を促すが、結局は憲剛の強い意思を受け入れたのだという。
「『いやっもっとできるやろっ』っていうことは言いました。けど、やっぱり目と顔とかを見たら、強い意志を持ってたので。止めるとかっていうことはなく。その決断を尊重するように、自分なりにしました」
ただ、戸惑いはあったのだという。
「一瞬、早すぎるって言うか、やっぱり(自らのプレーで)身をもってまだまだできるって言うか。できる印象が強いので。やっぱりそういう感覚にはなりました」
11月1日のミーティングルームでの出来事を振り返る脇坂泰斗は説明の途中で涙ぐんでしまい、言葉を打ち切るしかなかった。
「前日に、(多摩川クラシコで)すごいプレーを見てただけに。またボク自身もこう、その前日のゲームのプレーでまた、やっぱこの人を超えないとなっていうふうに思っていたので。その中での発表だったので。涙は止まらなかったです…、はい。すみません」
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