「川崎フットボールアディクト」

前後半で様相が激変。数的不利を跳ね返す後半の猛攻も実らず優勝は持ち越しに/J1 第28節 大分vs川崎【レポート】

J1 第28節
11月21日(土)(14:03KICKOFF/昭和電ド/9,820人)
大分 1 – 0 川崎

■「サプライズ」
大分を率いる片野坂知宏監督は勝利した試合後「本当に大金星ですし、サプライズを起こせてよかったなと」と述べている。片野坂監督が、フロンターレを格上と見て臨んでいたことがわかる。

中17日対中2日のコンディションの差もあったのだろうが、その大分は「格上」のフロンターレを圧倒して試合を進めた。意外な展開にも思えたが、体調万全の大分は出足鋭くフロンターレの選手たちに圧力をかけ、足元を狂わされたフロンターレはボールロストの悪循環に陥ってしまった。

大分は開始6分に素早いパスワークでボールを縦に運び、野村直輝のシュートで攻撃を終わらせている。その野村は谷口彰悟退場のきっかけも作っているが、彼が片野坂監督以下のコーチングスタッフに求められていたのはシンプルなものだったという。

「片さんはじめスタッフから言われたのは、中間地点に立つこと。その、攻撃はだいたいそれぐらいです」

フロンターレを圧倒した大分は、選手の間に入るポジショニングを意識していたのだという。一方、フロンターレサイドからの前半の試合展開の説明として守田英正の言葉を紹介したい。

「これはすごくシンプルなようで難しいと思います。今日に限らず、こういう試合の展開というのは、まあ今シーズを見てもよくあって」と話し始めた守田はボールを持つことにプライドを持つチームがゆえの、プレスのタイミングのズレがあったのではないかと指摘している。

(残り 2697文字/全文: 3343文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ