「川崎フットボールアディクト」

交代采配で2点差を逆転。記録的なシーズンを勝利で終える/J1 第34節 柏vs川崎【レポート】

J1 第34節
12月19日(土)(14:01KICKOFF/三協F柏/5,137人)
柏 2 – 3 川崎

■試合を動かした二人

家長昭博と三笘薫が試合を動かす。後半開始からピッチに入った彼ら両選手が、チームに力をもたらした。

そんな柏戦は、苦しい展開になっていた。

前半14分に警戒していたオルンガに先制点を奪われたフロンターレは、0−1で折り返した後半開始17秒後に2失点目。リードを2点に広げられていた。この苦境を家長、三笘の両選手が動かす。

まず結果を出したのは家長だった。48分に田中碧が蹴るCKを頭で合わせ、これをねじ込む。直前までコーナーを蹴る素振りを見せていた家長だったが、結局田中に任せファーに流れたのが奏功した。

55分の同点ゴールは、三笘の冷静な判断で生まれる。

レアンドロ・ダミアンからのプレスを外そうとしたキム・スンギュがボールコントロールをミス。想定よりも遠くにボールを置いてしまう。すかさず距離を縮めた三笘の動きに慌てたスンギュがキックミスし、三笘の足元にボールが収まる形に。三笘は得意のドリブルでスンギュを外すこともできたはずだが、新人得点記録の更新がかかる自らの得点チャンスよりも、より確実に同点ゴールにつながる選択肢を選ぶ。冷静にフリーのダミアンに横パスし同点ゴールとなった。

三笘は浦和戦後「しっかりと優先順位は考えて。チームメイトの、空いてるほうだったら、もちろんパスで行きます」と話しており、その言葉通りのプレーの選択だった。

■交代の意図

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