「川崎フットボールアディクト」

中村憲剛選手引退セレモニー&優勝報告会開催【ニュース】

12月21日に、等々力競技場にて中村憲剛選手引退セレモニーならびに優勝報告会が行われた。等々力のピッチ上に舞台が設営され、いわゆるアリーナ席が用意された。また観客席もおよそ1席程度離して販売され、合計で13000席の座席は完売したとのこと。

19時からの式の冒頭に登場したのは憲剛ゆかりの中原消防署、中原警察署、地域の環境団体代表、算数ドリルの関係者のみなさん。率先して地域貢献活動を行ってきた選手だっただけに、引退式にはしご車やパトカー、白バイなどを投入することが問題にならない存在だったということが言える。

■漫画家
続いてコメントが紹介されたのは、フロンターレと関わりのあった以下の漫画家のみなさん。

塀内夏子さん、三田紀房さん、ツジトモさん、高橋陽一さん、原泰久さんというみなさん。

■来賓挨拶
さらに来賓のみなさんが、挨拶。オフロスキーこと小林顕作さん。JAXAの宇宙飛行士の大西卓哉さん。中央大学サッカー部の佐藤健監督、陸前高田の陸前高田フロンターレサポーターずのみなさん。涙ながらに語る濱口智先生のスピーチにはぐっと来るものがあった。

■選手から
ビジョンを通してメッセージを贈ってくれたのは、川島永嗣、三浦知良(カズさん)、アンドレス・イニエスタ、ジュニーニョの各選手。

■指導者
さらに関塚隆さんが登場。セキさんが憲剛をボランチにコンバートしたことで、フロンターレは右肩上がりの成長を実現しており、その恩師の登場はある意味当然のことだった。
ちなみにセキさんは2006年の大宮との熊谷での試合での、ジュニーニョへのスルーパスに言及していた。

■OB選手
さらに壇上には憲剛とプレーしたことのあるOB選手が次々と登壇。ここに鬼木達監督も加わっており、数多くの選手たちがあつまった。選手を代表して現在VONDS市原を監督として指揮する岡山一成から挨拶。憲剛の日本代表入りを一番最初に予言した岡山は、憲剛が日本代表監督になることも予言。さらにチョン・テセ。そして大久保嘉人が挨拶した。

■本人の登壇
最後に中村憲剛本人が登場。まずは市民栄誉賞の授賞式が行われた。川崎市では3人目の受賞とのこと。

続いて、優勝報告会のため、2020年の全選手とスタッフが入場。鬼木達監督、谷口彰悟から優勝の挨拶が行われた。

鬼木監督は選手たちに感謝しつつ今季最後の公式戦となる天皇杯に向け、戦うことの大事さを強調していた。

谷口彰悟も優勝を報告し、天皇杯に向けサポーターに共闘を呼びかけた。

登壇した選手たちは、最後にシャーレを掲げて、喜びを分かち合った。

続いて選手を代表として小林悠からメッセージ。泣きながら語りかける小林の言葉には感謝の思いが強く込められており、運命を変えてくれたとの言葉が象徴的だった。

また川崎フロンターレのオフィシャルカメラマン、大堀優さんが憲剛と憲剛と2ショットで記念撮影。撮影したのは車屋紳太郎だった。

■家族
さらにここでご家族が登壇。
妻の加奈子さん、長男の龍剛くん、長女の桂奈ちゃん、次女の里衣那ちゃんが壇上に登り龍剛くんがスピーチして憲剛の涙を誘った。

■ミュージシャン
さらにスキマスイッチの常田真太郎さんとSHISHAMOのみなさんが挨拶。

■憲剛自身からの挨拶
最後に憲剛自身が「川崎フロンターレの中村憲剛です」で挨拶を始める。

フロンターレへの謝意を伝えつつ、らしいなと思ったのは自らの身体のサイズを引き合いに出して、伸び悩むサッカー少年たちに話しかけたところ。
育成のことに言及するところが憲剛らしいなと、感じた。

■川崎市内の子どもたちからのプレゼント
サプライズ的に川崎市内の子どもたちがシャーレを手作りしてプレゼントして式自体は終了。

場内を一周して終了となった。

ここまでの規模の引退式はなかなか見られず、中村憲剛という選手の存在感の大きさが改めて伝わる式となった。

(取材・文・写真/江藤高志)

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