守田英正の移籍に、思う【コラム】
■謙虚さが目立つ好青年
守田英正がポルトガルに旅立った。
移籍先のサンタ・クララは、12試合程度を消化した20-21シーズンのプリメイラ・リーガで7位に付けている。中堅どころのチームということになる。
他を圧倒した2020年のフロンターレにおいて、MVPクラスの活躍を見せてくれた守田のことだから、実力的にはすぐにでも違いを見せてくれるはず。問題があるとすればコミュニケーションということになるのだろうけれど、言葉を使いこなすという意味では守田の取材対応時の説明はわかりやすかった。あとはポルトガル語、もしくは英語を使いこなせるのかどうかということになるわけだが外国語は現地で実際に使うのが一番伸びる。独習もしていたはずなので、この部分についてもそれほどは心配していない。
今回環境を変えることになる守田には、大学生最後の大会として出場した2017年12月のインカレ時に取材している。流経大を優勝に導いた守田は大会を通してのMVPに選ばれた一方、その肩書でサッカーをするわけではないのだとして、チャンピオンチームへの加入に向けて次のように述べていた。
「今の自分の実力では(ポジションを取るのは)到底無理かなと思ってるんですが、でもこの大学に来た時もそういう感じだったので、フロンターレを選びました。今は自分ができないことの方が多いかなと思います」
基本的に謙虚な守田はフロンターレに加入する前と同様、サンタ・クララでも謙虚に努力するのだろう。ただ、前述した通り圧倒的に強かったフロンターレで不動のアンカーとして活躍してくれており、すぐにレギュラーポジションを手にするはず。残念なのは現状、その守田の活躍を正式なルートでは見ることが出来なさそうだという点。ライブストリーミングサイトを検索するしかなさそうだが、もし仮に文字情報であったとしても、伝わってくる情報には注目し続けたい。
■Jリーグを成長させるしかない
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