「川崎フットボールアディクト」

東日本大震災から節目の10年目。手倉森誠監督が復帰した仙台を相手にクラブ史上初の開幕3連勝を狙う/J1 第2節 vs仙台【プレビュー】

逆転でC大阪を下し開幕2連勝を飾ったフロンターレが挑む次なる相手は仙台だ。

仙台は3月6日のこの試合から「東日本大震災10年プロジェクト」を開始。2011年に発災した東日本大震災から10年目の「3月11日」に向けて、各種のイベントを実施していくという。仙台にとってはこれがホーム開幕戦ということで、負けられない一戦ということになる。

そんな仙台戦に向けて、以下の点について論じていきたい。

ポイント1「10年前の対戦」
ポイント2「粘り強さのある仙台」
ポイント3「開幕3連勝を狙う」
ポイント4「アシスト量産中の山根視来」

■ポイント1「10年前の対戦」

仙台は今季から手倉森誠監督が現場に復帰。10年前にも仙台を率いていた手倉森監督がこの年に監督として戻られたことに運命のめぐり合わせを感じつつ、10年前の4月23日の再開試合(1-2で逆転負け)とは同じ結末にはならないことを望みたいところ。

一方の鬼木達監督は10年前はコーチとして試合に関わっていた。当事者として体験した当時のことについて「なかなか本当に言葉にするのが難しいぐらい、当時のことを思い出します」としつつ、発災から連綿と続く両クラブの被災地に寄り添う活動に言及している。

「お互いに色々なことを取り組みながら、ここまでこれたっていう思いもありますし。ただそれと同時にまだ復興って意味では、まあ自分達もね、あの陸前高田とかああいう土地に行ってやっぱりまだまだ感じるところはありますので。10年という節目ではありますが、またこれをきっかけに、まだまだ忘れずにみんなが協力して色々なことができればいいなというふうには思ってます」

そんな試合は、昨季17位に低迷した仙台が、手倉森監督の指揮下、いかにチームを立て直してきたのかが垣間見える対戦となりそう。

■ポイント2「粘り強さのある仙台」

仙台は開幕戦をアウェイで広島と対戦。前半27分に退場者を出し33分に先制点を奪われる苦しい展開となるが、試合終了間際の90分に赤崎秀平のゴールで同点に追いつく粘り強さを見せている。

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