「川崎フットボールアディクト」

前からの堅守と速攻の福岡は侮れない相手。大一番から気持ちを切り替えて臨む一戦/J1 第19節 vs福岡【プレビュー】

今節消化の19節福岡戦は、当初6月23日に予定されていたもの。それがACLの日程変更の影響を受け、この日程に移動される事となった。その福岡はJ2を2位で通過しているが、特徴的なのはその堅守だ。昨季のJ2では42試合中21試合で無失点試合を実現。29失点は昨季のJ2では首位の数字となっている。そんな福岡との対戦に向け、以下の点について展望してみる。

ポイント1「福岡の堅守」
ポイント2「切り替えの重要性」

■ポイント1「福岡の堅守」

レンタルしていた福岡から復帰した遠野大弥は「お世話になったクラブなので」と述べつつその守備について「本当に去年よりカウンターが速くなってますし、本当に守備が固いってイメージしかないので、僕は。あの守備をどう崩せるかってのが次節は鍵になってくると思います」としている。ちなみに堅守と言われると自陣に引きこもる守備を思い浮かべる方も多いかもしれないが、福岡は前から激しくプレスを仕掛ける守備も組み合わせている。かなり積極的な守備で前から押し込むスタイルを取っており、そのプレスをかいくぐる攻防はこの試合の見どころの一つとなる。

チームを率いる長谷部茂利監督が浸透させた守備意識の高さは粘り強く戦う姿勢としても現れている。それが顕著に現れたのが前節のC大阪戦であろう。前半14分で退場者を出した福岡は試合終了まで10人でプレー。さらにこの退場に合わせ、交代出場した湯澤聖人がすぐに負傷。僅かな時間ではあったが止血の処置の間、9人で戦うことを余儀なくされている。この時間帯のC大阪の攻勢をしのぎ、さらには後半に先制点を奪う粘り強さを見せるのだから見事だった。

ちなみにその後2失点した福岡は、試合終了間際にエミル・サロモンソンからのクロスをフアンマ・デルガドが頭でねじ込み同点に。気持ちのこもった殴り合いの末、敵地で貴重な勝ち点を1点持ち帰ることに成功している。

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