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車屋紳太郎「(2016年の熊本地震に関連して)ピッチでできることは、プレーすること」【麻生レポート】

車屋紳太郎と谷口彰悟の熊本出身コンビが4月14日に行われた福岡戦で先発した。

福岡戦の試合日は5年前に熊本地震発災したその日だったが、この件について車屋はどう思っていたのか。4月16日に行われたweb取材で聞いてみた。

熊本地震から5年目だとの記事を読んでいたという車屋は、率直に「そのくらい経つのかなと」思ったのだとしている。当時車屋は谷口とともに街頭での募金活動で先頭に立ち、現地の要請を受けて支援物資を送り、またリーグ戦の合間を見て地元に帰り、中学校を訪問したりもしていた。活発に活動していたからこその「そのくらい経つのかなと」いうコメントは5年という歳月の長さを感じさせるものだった。

その車屋は今自分ができることはプレーすることだと話を続ける。

「ピッチでできることは、プレーすること。少しでも熊本の選手がプロの世界だったりで活躍する姿を熊本の人たちが見てくれて、少しでも息抜きじゃないけど、元気をもらってもらえたらいいのかなって思ってるので。地震というわけじゃなくて、常に、試合に出てプレーするってのは熊本の人たちにとっての、その人達がどう感じてるのかはわからないですが、僕自身はそうやって楽しんでくれてるのかなって思ってるので」

車屋の熊本を思う気持ちは当然「18年育ってきた」故郷だからこそで、出場機会が減っている現状を踏まえ、もっと試合に絡みたいとの思いを口にしている。

「ここ2年ぐらい、スタメンで出る機会って減ってきて。地元として、友達もいますし家族も居ますし。そういう人たちにあまり自分がプレーする姿を見せる機会が減ってきてたので。今年はもっともっと試合に絡みたい気持ちはありますし、そういうところで熊本の人たちに楽しんでもらいたいです」

他のチームでも活躍する熊本出身選手と共に「Jリーグを盛り上げていけたらいいのかなと思っています」とも話していた。

車屋は今季、センターバックで勝負してきたが、その一方でいざとなればサイドバックもこなせるユーティリティ性を持つ選手でもある。それが発揮されたのが福岡戦だったとも言える。ジェジエウに代わり先発した車屋はそのジェジエウが79分にピッチに投入されるとそのまま左サイドバックに移動。ジェジエウと同時に投入された塚川孝輝と共に、最終ラインに高さとパワーをもたらした。

あの交代采配については福岡が試合終盤に得点しているという傾向を踏まえ事前に準備していたものだったと鬼木監督。そういう意味で車屋の試合中のポジションチェンジはゲームプランの中に組み込まれていたものだった。現状車屋はセンターバックとしてサブに位置している形だがこれからも鬼木監督のゲームプランの中には十分に入っているといえる。

なお、本日4月16日は5年前の熊本地震において本震と呼ばれる2度目の地震が起きた日でもあります。

天災については他人事と思わず非常用持ち出し袋などを用意して常に災害に備えましょう。

■関連リンク
・今もYahooが実施している熊本に関する募金の一覧
https://docs-donation.yahoo.co.jp/report/kumamoto.html

・熊本地震関連記事一覧
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(取材・文・写真/江藤高志)

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