判断と技術が伴うからこその強さ。連戦の区切りを勝利で終えたい/J1 第10節 vs広島【プレビュー】
連戦一区切りの広島戦に向け冒頭山根視来の話から入りたい。あの3点目が生まれるところにフロンターレの強さがあるという話だ。
ということでこの広島戦に向けては以下のポイントについて論じていく。
ポイント1「山根視来の福岡戦3点目に見るフロンターレの強さ」
ポイント2「区切りの一戦」
■ポイント1「山根視来の福岡戦3点目に見るフロンターレの強さ」
4月16日のweb取材に応じた山根視来に福岡戦の3点目について質問が出た。レアンドロ・ダミアンとのワンツーで福岡の守備陣を切り裂いてニアを撃ち抜いたファインゴールについてだった。
あの場面、山根は当初セオリー通りの時間稼ぎを考えていたという。ところが状況を把握して自らの判断でゴール前に持ち運んだのだという。
「ボールをもらった時に時間もなかったので。最後、奥の方行って時間稼ぎしようかなと思ったんですけど。自分の前にスペースが空いてたので。センターバックと1対1できると思って、勝負しに行って」
「センターバックと1対1ができる」という発言からして強気だが、さらにダミアンへのパスも精度を極めたものだった。
「ダミアンの右足の方に出したら相手がたぶんそっちに寄ってあそこにスペース出来やすいかなと思ったんで。そこにしっかり出して、素晴らしい落としを返してくれたので。あとは体の向きをちょっとファーめにして、足首ひねってニアに打って、という感じです」
山根は連戦の中でも唯一フル出場が続くが、その試合の後半アディショナルタイム。判断を伴ったプレーを選択し、そこに技術がついてくるのだからスーパーだった。と、山根個人のスーパーさについて描写したが、書きたいのは選手個々の判断の部分について。
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