「川崎フットボールアディクト」

前半に試合を決められなかったツケ。広島の実力を再認識させられた一戦/J1 第10節 vs広島【レポート】

J1 第10節
4月18日(日)(14:03KICKOFF/等々力/9,720人)
川崎 1 – 1 広島

■圧倒的な前半

守っていた広島も、あれだけのスーパープレーを連続されてしまうとお手上げだった。

前半35分。遠野大弥からパスを引き出した三笘薫はドリブルで運びつつ視野を確保する。その三笘の視界に、背後から猛然と飛び込んでくる山根視来が見えたはず。あの場面であのスペースに全力疾走する判断をした山根もすごいが、もっとすごいのはその山根にスルーパスを通した三笘のパスセンスであろう。手前には広島の3選手が並んでおりわずかでもズレてしまうと引っかかってしまう。山根が攻撃参加しておりボールロストは即ピンチに直結する場面だった。

この難しいはずのパスはピタリと山根の足元に収まりダイレクトでシュート。これは大迫敬介に弾かれてしまうが、跳ね返りをコントロールした山根は落ち着いてパスコースを探し脇坂泰斗にパス。誰もがシュートだと思ったその刹那、さらに右にパスを流した脇坂の選択も適切だった。

最終的にゴール前で待ち構えていた家長昭博へのパスとなりシュート。ここしかないというコースを射抜く完璧なシュートをねじ込んだ。連動したプレーの結果フロンターレが先制点を手にした。

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