「川崎フットボールアディクト」

勝つことの難しさ。それでも負けない強さ/J1 第16節 vs湘南【レポート】

J1 第16節
5月26日(水)(19:03KICKOFF/レモンS/4,947人)
湘南 1 – 1 川崎

■悪かった入り

冒頭、嫌味に思われてしまうと恐縮なのだが構わず書き進める。

サッカーって、こういう感覚があったよなぁ、と。そんなことを感じていた。後半66分にレアンドロ・ダミアンが同点弾を押し込んだ直後。VARとの交信を経て家本政明主審がオンフィールドレビュー(OFR)を実施。OFRが入ると判定は覆ることがほとんどで、実際にダミアンの同点弾は幻と消えた。

交代出場からわずか2分後にダミアンが仕事をして、その決定力に驚愕した直後の判定だっただけに感情の振れ幅は大きかった。

刻一刻と無くなる残り時間を視野に入れつつ、じわじわと現実味を帯びてきたのが敗戦の可能性と、それを受け入れたくないという本能的な防御反応で、それが焦りの感情として湧き上がっていた。選手たちはどう感じているのだろうかと思いつつ、ヒリつくような感覚を感じていた。

サッカーってこうだったなあと、ふと思いながら感じたその感覚は今季初めてのことだった。なにしろ先制されたのが今季2度目で、今季初めてリードされたC大阪戦は後半開始早々には同点に追いつけていたからだ。リードされた状態で試合終盤を迎えるのはこの試合が初めての経験だった。

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