「川崎フットボールアディクト」

矢印を自分たちに向けて臨む鹿島戦は、内容の想像が難しい一戦に/J1 第17節 vs鹿島【プレビュー】

この鹿島戦は2つのリーグ戦連続無敗記録の更新と、鬼木達監督の最速100勝がかかる試合となる。そんな鹿島戦に向け、以下の点について論じていく。

ポイント1「湘南戦の反省」
ポイント2「監督交代後の鹿島」
ポイント3「特別な相手」
ポイント4「代表選手の置き土産に期待」

■ポイント1「湘南戦の反省」

前節の湘南戦は今季フロンターレが最も長い時間ゴールを奪えなかった試合だった。立ち上がりから苦しめられた湘南に56分に先制点を奪われてからは、攻略の難易度がさらに向上。82分の同点ゴールはレアンドロ・ダミアンの個人技によるところが大きく、ダミアンに助けられたという試合だったとも言っていい。鹿島があの湘南戦を研究しているのは確実であろう。

その湘南戦での苦戦について、谷口彰悟は湘南の守備の堅さを指摘している。

「アグレッシブに、どんどん前からプレッシャーをかけてきて、なかなか自分たちの思うようにボールは動かすことはなかなかできなかった」

湘南は湘南らしく愚直に守備を実行。フロンターレの選手が楽にプレーできないよう圧力をかけ続けた。結果としてフロンターレはミスが頻発しリズムが作れず。ボールは保持しながらも、ブロックの中には入っていけず。ボール支配率の高さとは裏腹の閉塞感が感じられる試合展開となっていた。

谷口はピッチ内で「立ち位置をいろいろ変えてみたりとか」そうした修正を試みていたこと。また、ベンチの鬼木監督からの指示もあったのだと振り返る。その上であれだけ苦戦したことについて「何をしないといけないのか。そして何をやらせてはいけないのかっていうところを、もう少しちゃんとアラートにやっていかないと、いけなかったなっていうところ」を強く思っているのだとしていた。ちなみに「アラートに」というのはサッカー用語として良く使われる言葉だが、警戒し続ける、研ぎ澄ます、というような捉え方と同義だ。

勝てなかったということも踏まえ「それぞれが自分に矢印を向けて、反省するところは反省して。修正していかないといけないっていうような感じですかね」と谷口は振り返っており、全般的に課題の多い試合だったとの評価を残している。

■ポイント2「監督交代後の鹿島」

(残り 2874文字/全文: 3785文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ