「川崎フットボールアディクト」

井川祐輔「若い時からどんどん外に出ていって、外を見た方がいいと思います」(3/4)【インタビュー】

■濃厚な3年間

――香港での生活、プロサッカー選手としての生活もそうですし、生活でなにか思い起こされることはありますか?最後の方は社会不安で大変だったと思いますが、そういうものも含めて思い出に残ることはありますか?
「濃かったですよ、3年間。これは多分、本当に、特に皆さんがああって言われるのは、デモですよね。2019年の10月くらいから活発になったんですが、あれはちょっと歴史に、今後香港の歴史の教科書とかには載ることは間違いないぐらいの大規模なやつだったんで。あの時代の転換期に、あそこにいるっていうのはなかなかない経験だと思うので。それもそうですし、なんか監督やらしてもらったのもそうだし、スクールを立ち上げたのもそうだし、全てが濃すぎてあまり優劣つけがたいですけど」

――監督の経験はどうでしたか?
「3部のチームでしたけどこれもまたいい経験ですよ。本当に何回も言ってますけど、やってみないと分からないし。やる前にできる、できないって判断はできない。まず、やってみてどうかっていうスタンスになっちゃったんで僕が。香港に行くことで。だからとりあえずやろうみたいな感じです。やってみよ、そっから考えようみたいな感じですね」

――サッカーをやっていて、色々なものを手にできるひとはいると思うんですよ、プロサッカー選手は。だけど色々なものを手にできる時にチャンスがあるのに手にしない人もいるし、手にしたものをなくす人もいると思うんですが、ちゃんとチャンスに適応して、うまく人生を前に進めてきているそのいがちゃんの生き方ってなにかロールモデルとかあったりするんですか?
「ロールモデルはないですけど、だからやっぱさかのぼっていくと、移籍じゃないですか」

――飛び込んでいく経験。
「それは実体験が大きかったなと思います。経験に勝るものはないですよね。それが若ければ若いほどいいと思いますし」

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