「川崎フットボールアディクト」

勝つべき試合で勝ち切る強さを。勝利か引き分けで1位通過決定/ACL GS第5節 vs大邱【プレビュー】

ACLも残すところ2節。フロンターレはここまで4戦して4連勝と好調を維持している。

今節対戦の大邱はACL初戦で苦戦済み。2度先行されながらもレアンドロ・ダミアンの2ゴールで2度とも追いつき、最後はジョアン・シミッチがフロンターレへの移籍後初ゴールをここで決めて逆転勝利を手にしている。そんな大邱戦を前に以下の点について展望する。

ポイント1「突破条件」
ポイント2「コンディションに差」

■ポイント1「突破条件」
大邱はフロンターレ戦を落として以降、ユナイテッドと北京との3試合で3勝。着実に勝ち点を伸ばしている。その結果、大邱はこの試合に勝つことでグループIを逆転で首位通過することも可能で、彼らのモチベーションは高いはずだ。

ここでグループステージでの首位決定の条件を整理しておく。

1 グループ内の勝ち点
2 勝ち点が同じ場合は以下の順番で決まる
→1 当該チーム間の勝ち点数
→2 当該チームの対戦における得失点差
→3 当該チームの対戦における得点数

これらが同点の場合は以下の基準で決定

→4 グループ内の全試合の得失点差
→5 グループ内の全試合の得点数
→6 PK戦(対象が2チームのみの場合)

グループIについてはフロンターレと大邱の一騎打ちなので、ここまでを見ておけばいいが、ちなみに対象が3チーム以上の場合、イエローカードとレッドカードで算出される反則ポイントか、AFCの所属協会のポイントで決められるとのこと。ちなみに反則ポイントの算出方法が規定されているという付録は見つけられなかった。

話を戻すが、つまり大邱とすれば最終節のユナイテッド戦の勝利を前提に、フロンターレに対し2点差以上を付けて勝利するか、4得点以上して勝利するかの結果を出せばフロンターレを逆転して1位通過が可能になる。

その一方で、フロンターレの1位通過がこの大邱戦で決まるのは勝つか、引き分けた場合。

※この大邱戦で引き分けると、勝ち点はフロンターレ13、大邱10に。最終節でフロンターレが負け、大邱が勝つと勝ち点は13で並ぶが、その場合、順位決定はフロンターレと大邱の直接対決の結果で決まる。フロンターレの1勝1分けとなり大邱を上回る。

2失点までの1点差負けの場合でも、最終節の北京戦の勝利が絶対条件にはなるが、1位通過が可能だ。

2−3で敗れた場合のみ、グループ全体の得失点差や総得点が関わってくるが、その場合の検討についてはこの大邱戦が終わったタイミングで改めて確かめたいと思う。

なお、今季のACLは東地区のグループステージ5組の2位のうち、上位3チームがノックアウトステージに進出できる。こちらは具体的な条件を見つけられなかったが、西地区の結果や各種資料から各組ごとの、1)勝ち点、2)得失点差、3)総得点、4)反則ポイント、5)くじ、で決められているようだ。

ちなみにフロンターレの勝ち点は12で、たとえ大邱に敗れて2位になったとしても、最終節の北京戦に勝てば5組中の上位3チームに入る可能性は高い。

これは余談になるが、1位になると一発勝負のラウンド16のホーム開催権が与えられるが、1位チームのうち、1チームのみアウェイで試合を行う必要がでてくる。これについては全日程終了後、AFCの正式発表を待ちたい。

(残り 1139文字/全文: 2467文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ